浅草雷門近くに12月9日、ファッション小物ブランド「kanmi(カンミ)」(台東区雷門1、TEL 03-6280-7225)がオープンした。
天然素材を使ったハンドメードの財布やバッグを扱う同ブランド。台東区のインキュベーション施設「台東デザイナーズヴィレッジ」の1期生で、デザイナーの石塚由紀子さんが2000年に起業した。本革に水玉模様の空押しをした「キャンディシリーズ」や、レース柄の空押しの「コトリレース」など、柔らかい色合いとデザインが特徴で、バッグと財布をシリーズで持つファンも多い。
2007年に同じく雷門近くにアトリエショップを開いたが、「置ける商品に限りがあったため、来店客にもっと商品を見せたいと思い新店舗を開いた」と石塚さん。ブランド名は石塚さんが甘い物好きという理由から「口に含むと思わずほほ笑むような甘く熟した木の実『甘実(カンミ)』」を意味する。
もともとアクセサリーメーカーに勤務していた石塚さんは、義父が抜き型職人だったことから革に興味を持ち、独立して革小物を作り始めたという。天然素材にこだわり、牛革の虫刺され痕などをそのまま生かし、なるべく顔料を使っていないものを選ぶ。タンナーにオリジナルを依頼することも。
店は古い蔵の増築部分で、倉庫として使われていた場所を借りている。「一見蔵の中に店舗があるように見える空間が楽しい。気軽に遊びに来てもらいたい」と来店を呼び掛ける。今後は外部作家のワークショップも行う予定。
主な商品は「ドロップツリー コガマキーリング」(2,000円)、「コトリレース 親子ガマグチ」(4,500円)、「キャンディがま口 ロングウォレット」(1万3,800円)、「goma バッグ」(M=1万9,000円・L=2万7,000円)、「coco watch」(1万4,000円~)など。
営業時間は13時~18時(土曜・日曜・祝日は19時まで)。