鳥越の商店街「おかず横丁」(台東区鳥越1)で5月24日、「台東区鳥越戦前建築を訪ねるツアー in モノマチ」が開催される。
イベントを企画した本間康之さんは、同商店街の一角にある三軒長屋をリノベーションして婦人靴のオリジナルブランド「cloom(クルーム)」の製造・販売を営むデザイナー。「鳥越に引っ越してきて、大家さんからこの辺の歴史を聞き、新参者の自分にとって、とても魅力的に感じた。多くの人に鳥越の歴史を知ってもらい、共感してもらいたくて企画した」と経緯を話す。
かつて数多くの町工場があった鳥越。家内制手工業が集積する軽工業の街で多くの女性も働いていたため総菜店も多い。「おかず横町」には昭和の雰囲気がそのまま残っている。「おかずを作る時間も惜しんで働いていた職人が集まる街、そこに『ものづくり』の人間としてノスタルジーを感じている」と本間さんは言う。
同イベントでは「長屋建築になった理由」「東京大空襲で鳥越が焼かれなかった訳」「現存する震災後の建物に見る職人の心意気」「おかず横丁ができた理由と衰退していった理由」などを散策しながら学ぶことができ、東京大空襲で焼け残った蔵や防空壕(ごう)も見学する。
開催時間は14時~16時。参加費500円。参加申し込みはフェイスブックページから。参加希望者は14時、「Clippers Point」(鳥越1)に集合する。