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クラフトコーラの草分け「伊良コーラ」、浅草六区に直営3号店

前テナントの内外装を活用

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 浅草六区に6月14日、クラフトコーラ専門店「伊良(いよし)コーラ」(台東区浅草1)がオープンした。経営は伊良コーラ(新宿区)で、同店は渋谷神宮前店に次ぐ3店舗目。

伊良コーラ店内の様子

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 同社社長の小林隆英さんが伊良コーラを開発したのは2018(平成30)年のこと。世界中のコーラを飲み歩いたほどのコーラマニアである小林さんは、会社員生活を送る中、自宅でオリジナルコーラの開発研究を重ねた。和漢方職人だった祖父の技術を生かすことをヒントに、天然素材で作る伊良コーラを完成させた。「もともと『クラフトコーラ』は世の中にないものだったので、お客さまにすごく喜んでもらえた」と当時を振り返る。

 「クラフトコーラは、材料となるスパイスやレモン・ライムなどは全て天然のものを使い、小規模な工房で作ったコーラ」と小林さんは定義する。

 「僕らもこれまでいろいろなことをしてきて、やっぱり、こだわった空間で、一番最適な状態で伊良コーラを届けたいと思うようになったのが一番大きい。直接顔が見える距離で、一対一で(商品を)渡していきたい。直営店で増やしていこうという方針に変えた」という。

 出店先に浅草を選んだ理由について、「一つは、江戸時代・昭和時代を受け継いだ文脈を受け継いだ伊良コーラというブランドを世界に示していきたいと思ったこと。浅草六区は江戸においても重要な土地で、明治大正昭和においても芸事の中心。伊良コーラのブランドとしても合う。もう一つは現在も、インバウンドのお客さまが多いこと。浅草六区の一択だった」という。

 店舗は、以前まで入っていた「大人のおもちゃ屋」の内外装を生かしたデザインが特徴。看板も日よけもそのまま使うことで、過去の歴史に敬意を払い、店内にその痕跡をあえて残した。小林さんは「テープにA面B面の裏表があるように、見方を変えれば違うように見える。それは伊良コーラが大事にする考え方と重なった」と話す。

 商品は、パウチドリンク(600円)、魔法のシロップ(Sサイズ=1,200円、Mサイズ=2,750円、Lサイズ=6,300円。

 小林さんは「伊良コーラを飲んだ人がちょっとだけハッピーになればうれしい。東洋発のコーラを世界に届けたい」と意気込む。

 営業時間は13時~18時。

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