「第17回浅草こども歌舞伎まつり」が3月、浅草神社(台東区浅草2)で開催されている。3月15日は「浅草こども歌舞伎会」の子どもたちが同神社の周辺で「お練り」と呼ばれる練り歩きを行い、神楽殿で公演を行った。主催は奥山おまいりまち商店街復興組合。
浅草で国内外の人に向けて伝統文化の継承と地域振興を目的に開催される同まつるりは今年で17回目。浅草神楽会、舞踊三社祭保存会、浅草こども歌舞伎会、烏山山あげ保存会芸能部会、小松こども歌舞伎、松尾塾伝統芸能の各団体が日頃の稽古の仕上がりを披露する。
公演前の「お練り」で、子どもたちは浅草寺(浅草2)の西側にある奥山おまいりまち商店街を出発し、浅草寺を通り、浅草神社まで約30分かけて練り歩いた。商店街では店の前や浅草寺、浅草神社の鳥居の前で立ち止まり、あいさつも行った。道中、子どもたちを見た観光客から「かわいいね」などの声が聞かれ、外国人観光客も「キュート」と言いながらスマートフォンで写真を撮る姿も見られた。
15日の演目は「口上」「義太夫三番叟(さんばそう) 稲瀬川勢揃(せいぞろ)いの場」「白浪五人男」「常磐津釣女」。歌舞伎の衣装や化粧で舞台に立った子どもたちは、せりふ回しや所作を披露し、訪れた観客から拍手を受けた。
公演後、子どもたちは「舞台上からお父さんやお母さんを見つけられてうれしかった」「ハプニングもあったが楽しかった」「名乗りのせりふが長く覚えるのが大変だったが、稽古場で何回も口にして覚えた」などと振り返った。
今回の公演が最後になる子どもの父親である雑賀重昭さんは「自分も歌舞伎の仕事に携わっており、それとは関係なく息子が歌舞伎をしていることで歌舞伎との縁を感じた。浅草で歌舞伎をした経験が本人にとっても、浅草にとっても、何かを動かすきっかけになってほしい」と期待を込める。
同まつりは3月20日~22日も公演を予定。入場無料。予約不要。