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浅草に気仙沼から上京したパティシエの店-復興支援や情報提供も

K's Cafe店主・パティシエの金野敬さん

K's Cafe店主・パティシエの金野敬さん

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 東京メトロ銀座線の田原町駅から徒歩2分にある「K's Cafe(ケーズカフェ)」(台東区雷門1、TEL 03-5246-4390)が、オープンから1年を迎える。

昔ながらのナポリタン。テークアウトは250円。

 同店オーナーパティシエの金野敬さんは宮城県気仙沼出身。東日本大震災前はケーキ店で働いていたが、被災して閉店。その後ボランティアを続けていたが、やむなく地元を離れ、東京で暮らしている被災者が多くいることを知り「慣れない地に避難している人たちのために居場所作りを」と考え、店を構えることにしたという。「仙台や気仙沼の学校に通っていると、修学旅行で一度は来る場所が浅草。誰もが知っている雷門という地名を選んだ」という。

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 店内には、震災の事実を時間の経過で風化させないように、宮城県庁からの被災避難者支援情報や「気仙沼ミサンガプロジェクト」の商品も。ミサンガには、作り手の名前や作り手による被災直後の気仙沼の様子が書かれたカード、作り手に直接届くハガキがセットになっており、代金の一部が直接作り手に届くシステムとなっている。

 同店は「昔ながらのナポリタン」をテークアウトでも販売しており、価格は250円。「被災地にいた頃、多くのボランティアの方々や、支援金、物資に助けられた。感謝の気持ちを込めて250円で販売している」と金野さん。「ナポリタンが話題になっているが、本業はパティシエなのでケーキをもっと食べてもらいたい」と笑う。

 同店では紅茶にも力を入れており、国産のものを含め約40種類の茶葉を400円から用意するほか、パーティーメニューでは宮城や岩手の食材を中心とした「東北ナイト ~被災地の美味しいごはん」(3,000円)も提供する。4人以上で1週間以上前の予約が必要。

 主なメニューは「グリーンスムージー」(Mサイズ=450円、Lサイズ=500円)、「本日のケーキ&デザート各種」(350円~)、「予約用ホールケーキ」(1,500円~)、「昔ながらのナポリタン」(テークアウト=250円、サラダセット=500円、デザートセット=650円)、「海老とアボカドのジェノベーゼ生パスタ」(サラダセット=1,100円、デザートセット=1,250円)、「海老とマッシュルームのアヒージョ(トースト付き)」(600円、サラダセット=850円、デザートセット・ワインセット=各1,000円)。アルコールは「キリンハートランド」(500円)、「ヒューガルデンホワイト」「グラスワイン」(以上600円)など。

 オープンから1年を迎え、金野さんは「震災を忘れないでほしいから情報提供を続ける。被災者だけではなく、地元の方たちに愛されるような店にしたい」と話す。

 営業時間6時~19時。日曜定休。

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