新御徒町駅近くのノベルティグッズ製作会社「リアライズ」(台東区小島2、TEL 03-6240-9227)が、無料でオリジナルグッズを製作し販売できる新サービス「EDIS-ON(エジソン)」を始めた。
同サービスは、誰でも無料でウェブショップを開設でき、画像をアップロードするだけでオリジナルグッズの販売ができるというもの。自分の取り分を決めて売ることが可能で、注文が入ると同社が直接発注者に製品を送る。製作できるグッズは、Tシャツ、マグカップ、缶バッジ、iPhoneケース。人に売るだけではなく、家族写真などでグッズを作り、自分で買う人もいるという。
同サービスのウェブサイトの商品閲覧ページには、「WebGL」という3Dコンピューターグラフィックスを表示させるための機能を使用した「エジソンビューアー」を搭載。奥行きのある商品をどの角度からも確認できる。現在画像の拡大・縮小やトリミングはサイト上ではできないが、3月の開始をめどに開発中だという。
サービス名「EDIS-ON」は、デザインを通じた楽しみや思いを社会へ接続させるツールとして、「Entertainment(楽しみ・おもてなし)」「Design(デザイン)」「Interrelated(相互に接続した)」「Social Network(社会的ネットワーク)」の頭文字と、これらを「走らせる(ON)」という目的で付けられた。
代表の佐藤正裕さんは「ものづくりをより身近に感じてもらいたい。お金のないバンドマンやアーティストを応援したい」と、小ロット・安価で販売を可能にした。元バンドマンの佐藤さんは、新宿のレコード店の片隅にあった缶バッジ製作コーナーで自身のバンドグッズを製作していたことがきっかけで、「バンドだけでは食べていけない」と缶バッジ製作会社を設立。その後、Tシャツやステッカーなどに事業を拡大。昨年、インスタグラムの写真を缶バッジにするサービス「Cangram」が話題を呼んだ。
オリジナルグッズ製作はロット数や価格などがハードルとなり、気軽に作れるものではなかった。佐藤さんは自身の経験をもとに同サービスを5年前から構想してきたという。「企業からの依頼はもちろんありがたいが、個人相手だとダイレクトに喜びの声が届くのがうれしい。ものづくりが注目されている今は小回りのきくサービスが大事」とも。「1億人に知ってもらい、サービスを楽しんでもらいたい」と意気込む。