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蔵前の老舗ハンドバッグ店 地元職人とアーティストをつなぐ現代のものづくり

代表の小川太一郎さん

代表の小川太一郎さん

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 蔵前小学校近くのハンドバッグ店「ガレージ」(台東区蔵前4、TEL 03-3861-1081)が地元職人とアーティストをつなぐ新しい「ものづくり」の試みを行っている。

「ガレージ」の本革ハンドバッグ

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 「今までにない取り組み」に積極的な同店は、台東区ものづくりイベント「モノマチ」で、アーティストとコラボレーションした帆布カバン製作を担当。ライブペイントした帆布を地元職人の手で手提げカバンに加工し、使う人に届けるという企画で、近日中にシェアアトリエ「蔵前4273クリエイティブガレージ」で展示販売する。

 1947(昭和22)年に初代、小川一正(かずまさ)さんが創業した同店は、和装小物が主流の戦後初期に、ヨーロッパスタイルのハンドバッグを販売し人気を博した。3代目となる小川太一郎さんが店を継いだのは2002年。小さいころから「長男は店を継ぐもの」と言われて育ち、「カバン屋に自身がなじんでいた」という。

 「使う人が喜んでくれるのが何よりもうれしい」と笑顔を見せる太一郎さんは、「大切なのは客を裏切らないこと」と力を込める。天然素材にこだわったバックは創業当時、余った材料を土に返していたという。現在は捨てるところがないように製作している。試作には手間をかけ、長く使っても疲れない使用感を大切にしながら、仕事後にそのまま遊びに行けるよう「女性の要望に応えた見た目もスタイリッシュな作りと、良い素材を使えば長く使えること」を信条とし、素材と職人の腕の良さで勝負を掛ける。

 「使い込むほどに革の良さが味となる。デザインと機能の両立を目指し、女性の生活に寄り添い、喜んでくれるものを作りたい」と意気込む。

 主な製品は、本革美人バッグ(3万240円)、ボストンバッグ(1万5,120円)、男女兼用マザーバッグ(2万1,600円)、本革A4ショルダーバッグ(2万5,920円)など。

 営業時間は9時~18時。土曜・日曜・祝日定休。

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