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江戸の夏の風物詩「吉原俄」 芸者の即興芝居などで吉原文化再現

吉原のお座敷を楽しむ江戸の余興

吉原のお座敷を楽しむ江戸の余興

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 台東・千束の吉原大門交差点近くで9月13日、吉原三大祭を再現した「吉原俄(よしわらにわか)」が開かれる。

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 吉原俄とは江戸吉原の遊郭(ゆうかく)で行われた即興芝居のこと。1716年~1736年の享保年間に始まり、毎年8月中旬~9月中旬、屋台の上で幇間(ほうかん)と呼ばれる男芸者や女性の芸者などが芝居を見せた。にわかに始まることから「俄」といい、またの名を「茶番(ちゃばん)」ともいう。

 一時期は春の仲ノ町の桜並木、7月の玉菊灯籠(たまぎくどうろう)、夏の吉原俄として、吉原の三大祭の一つに数えられた。同イベントは「色街としての吉原でなく、芸術や芸事、文化の発祥の地としての吉原を知ってほしい」と、商店会と青年部が一体となり昨年から始めた。吉原神社、花園公園、老舗馬肉料理店「桜なべ中江」の別館「料亭金村」などでイベントを行い、吉原商店会加盟店の活性化を目指す。

 当日は「江戸の余興」と題した古典芸能の芝居や吉原のお座敷が楽しめるよう工夫を凝らす。ファミリー向けのイベントでは、レンタル浴衣を着て楽しむ吉原散策や、ちょうちん作りのほか、吉原狐(ぎつね)とのちょうちん行列も。台東病院では花火に無料で参加できる。

 関係者は「昼は浅草の幇間が総出で芝居をする。江戸時代は約1カ月、にわかといわれる通り、吉原各所で幇間や芸者がいきなり芸を始めた。吉原の風情、文化をぜひ味わってほしい」と来街を呼び掛ける。

 式典は12時から吉原神社で行う。台東病院の花火は18時30分から。

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