浅草花やしき(台東区浅草2、TEL 03-3842-8780)で11月6日、日本と韓国の食と文化の交流を図るイベント「日韓グルメフェア2015 in 浅草」が開かれる。主催は民団韓国食ネット協議会(港区)。
2012年に大久保公園(新宿区)で始まった同イベントは今年で4回目。2013年に日本の「和食」が、韓国では「キムジャン文化」が、それぞれ「ユネスコ無形文化遺産」に登録されたことから「両国の持つ優れた伝統食品や食文化を通じて日韓友好の礎になれば」と会長の崔千浩さんは話す。
「キムジャン文化」とは、冬場に気温が下がり野菜の摂取が難しくなる韓国で、白菜をはじめとする野菜類をキムチにして保存する習慣。一度に大量のキムチを漬け込むことから、家族や地域ぐるみの共同作業や情報交換、できたキムチを分け合うことで各家庭の味を楽しむコミュニケーションの文化だという。
主なイベントは「全国キムチグランプリ」で、全エントリー約80社の中から選ばれた最終選考6社で競われ、一般来場者からの投票と審査員5人の採点で決定。グランプリを発表する。
「日韓グルメフードコート」では、日本から「浅草商店街」の約50店舗と、韓国からは「トッポギ」「スンドゥブ」「チャプチェ」「チヂミ」「キンバ」などを提供するブースが出店。「埼玉県B級ご当地グルメ王決定戦」で優勝した日韓合作の「高麗鍋」ブースも出店を予定する。「発酵キムチ、韓国食材販売コーナー」では発酵キムチ5店が出店。韓国のり、蔘鶏湯(さむげたん)、調味料なども試食できる。
「韓流ステージ」では韓国伝統舞踊、農学、浅草ちんどん屋、ベリーダンスなどのパフォーマンスやカラオケ大会を予定。「民族衣装体験コーナー」では幼児から大人まで各10着ほどの衣装を用意し、韓国宮廷を背景に撮影コーナーを設ける。
崔さんは「年次開催による浅草の新たな名物イベントにしたい」と意気込む。
開催時間は11時~17時。入園料は、小学生・65歳以上=500円、中学生以上=1,000円。10月7日まで。