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奥浅草で「おばけ地蔵ご縁日」 地元シンガーの歌とジャズオーケストラ演奏も

水野友恵さんが歌う「堀昭美とアーバンナイトジャズオーケストラ」

水野友恵さんが歌う「堀昭美とアーバンナイトジャズオーケストラ」

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 奥浅草の松吟寺(台東区橋場2)周辺で11月1日、「妙亀塚まつり・おばけ地蔵ご縁日」が開かれた。主催は浅草北部ことぶき商店会。

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 今年の開催は、台東区と墨田区の商店会や協同組合の協力で実現した「~池波正太郎の世界にゆるりと遊ぶ~鬼平犯科帳が行く江戸下町」全4回にわたるイベント初回の催しとして、賑(にぎ)わいを見せた。

 松吟寺にある高さ3メートルほどの「おばけ地蔵」前では屋台縁日が開かれ、子ども向けに綿あめが配られた。地元人気店の「浅草メンチカツバーガー」やまつむらの「いなりずし」が出店し、商店会からは、焼きそばや焼き鳥、串だんご、クレープなどの屋台が出て人気を集めた。

 12時からは、地元生まれのシンガー水野友恵さんが「堀昭美とアーバンナイトジャズオーケストラ」と共演し、ジャズのスタンダードナンバー「Misty(ミスティー)」や昭和歌謡で人気の「恋のバカンス」を歌い上げ拍手喝采を受けた。オーケストラのインスト曲ではラテン系でノリの良い「Tequila(テキーラ)」や、映画「瀬戸内少年野球団」で知られるグレン・ミラー・オーケストラの代表曲「In the mood(イン・ザ・ムード)」などが演奏され会場を沸かせた。水野さんは「生まれ育ったこの場所で、オーケストラの方たちと一緒に皆さんの前で歌えることがうれしい。この機会に感謝します」と笑顔であいさつした。

 おばけ地蔵から歩いて1~2分の妙亀塚では、武田朋子社中によるしの笛、和太鼓、鳴り物を用いての江戸はやしが行われ客を集めた。「録音された音とは違う、生きた笛の音に感動した」と高揚した客の声も聞かれた。

 続いて、能「隅田川」がシテ(狂女)坂真太郎さん、ワキ(渡守))野口能弘さん、笛 藤田貴寛さん、小鼓 鳥山直也さん、太鼓 原岡一之さんらにより奉納された。 ワキ方、シテ方のせりふや妙亀塚にまつわる「梅若伝説」、演目のあらすじなどが書かれた冊子が配られ、観客はせりふを目で追いながら熱心に能を鑑賞していた。「厳かな奉納能ではあったが、青空の下で見る伝統的な舞はすがすがしかった」と感想を述べた。 

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