吾妻橋近くの隅田公園リバーサイドギャラリー(台東区花川戸1)で11月28日から、東京スカイツリー定点観測写真展「スカテン2015」が開催される。
同展はスカイツリーの建設過程と街の変化を観測、記録し続ける「東京スカイツリー定点観測実行委員会」のメンバーによる写真展で、プロの写真家から地元のスカイツリー愛好家などが参加。スカイツリーのある風景写真やライトアップ、空撮など約140点を展示する。
同実行委員会は2007年にスカイツリー建設予定地に、当時の計画だった地上610メートルで3本のサーチライトを交差させて高さを体感した照明実験「光タワーイベント」や、フォトグラファーの小野寺宏友さんを講師に迎えた「スカイツリー定点観測写真講座」などの開催を経て2009年に発足。スカイツリー散策マップの配布や東京ソラマチ、三越千葉店などでも写真展を開いてきた。
「浅草に住んで20年になるが、スカイツリーができてから観光客が急増した。浅草から押上まで散策する人も増え、いろいろな国の人から道を聞かれるようになった。簡単な説明ができるよう他言語を勉強中」と同展リーダーの新湯哲生さんはほほ笑む。
出展メンバーは新湯さんのほかに阿部良一さん、石川淳典さん、石渡康之さん、奥田一眞さん、笠原和則さん、桑原誠也さん、斉藤光代さん、佐藤望さん、塩野谷富彦さん、堀内隆明さん、本間正人さん、山下紀如さん。
新湯さんは「建設当時は景観問題なども取りざたされたが、今は違和感なく浅草からも見えるシンボルとなり欠かせない存在になった。さまざまな表情を見せるスカイツリーを楽しんでほしい」と来場を呼び掛ける。
開催時間は9時~17時。入場無料。12月6日まで。