東京メトロ銀座線浅草駅近くのJAPANESE DINING「和民」浅草雷門店(台東区浅草1)で6月21日、スマートフォンを使った決済サービス「NIPPON PAY(ニッポン・ペイ)」の試験導入が始まった。
中国のスマートフォン決済市場では「WeChat Pay(ウィチャット ペイ)」「Alipay(アリペイ)」が大きなシェアを持つ。同店が導入するシステムは双方サービスに対応できるのが特徴で、外国人観光客が決済しやすい環境を整える。
決済は来店客が自分のスマートフォンで同システムのアプリからQRコードを表示し、店側は金額を入力したタブレット端末で読み取ることで完了する。浅草のほか銀座、新宿の各1店、計3店で導入しており、利用客の反応はおおむね好評だという。チェーン店では国内初採用で、今後は利用状況に応じて導入店舗を増やす計画だという。
2016年度に同店のグループ店を利用した外国人観光客は延べ15万5000人で、今後は個人旅行客に向けたインフラ整備を進める方針だという。同社外食営業推進本部インバウンド課課長の寺西雄一さんは「外国人観光客に日本文化を伝えられるよう、インバウンド向けの取り組みを浅草でも積極的に取り組んでいきたい」と話す。
台東区が公表している最新の統計では2016年に浅草地区を訪れた外国人観光客数は推計で500万人を超えた。しばらくは増加が見込まれることから、浅草エリアでも今後同様のサービスが広がるかが注目される。
営業時間は16時~翌3時(金曜・土曜・祝前日は翌5時まで)。