東京地下鉄(台東区東上野3)が10月27日、「TOKYO METRO 90 Days FES!(東京メトロ ナインティ デイズ フェス)」を開催する。
90日間限定で開かれる同イベント。1927(昭和2)年12月に東洋初の地下鉄として、浅草駅と上野駅の間で開通した銀座線が今年で90年を迎えることから同社が企画した。
メインイベントのスタンプラリーでは、同社社員が答えたアンケート約8000通から選んだ90のスポットを9のテーマに分類。オリジナル冊子や特設サイトを用意し、「行きたいスポット」や「行ったスポット」を管理しながら知人などと共有できる。
紹介する90のスポットの中で浅草エリアは「懐かしむ」をテーマに「給食当番」(元浅草1)や、「技に触れる」がテーマの「桜なべ 中江」(日本堤1)のほか、数カ所を紹介している。
冊子やサイトから集めるスタンプの数に応じて、「東京スペシャル体験」ができる権利や「区内共通商品券」「オリジナル24時間乗車証」などを進呈する。
そのほか、通常は非公開の「総合研修訓練センター」や「中野車両基地」の見学ツアー(応募定員制)、東京メトロアプリ一問一答クイズなどを予定する。
開催を前に赤坂で25日、イベント発表会が行われ、同社CMキャラクターで女優の石原さとみさんが登壇。同社社員のトークと共に90年の歴史クイズに挑戦したほか、自動改札機になる以前に改札員が行っていた切符の入鋏(にゅうきょう)を体験した。
石原さんは「学べて体験できるスポットは面白い。東京を訪れる観光客にも楽しめると思う。存分に楽しんでほしい」とイベント参加を呼び掛ける。
主催者としてあいさつした社長の山村明義さんは「90年の感謝を込めて、東京の案内役としてさまざまな魅力を伝えていきたい」と話す。
銀座線は開通当初「東洋唯一の地下鉄道」と呼ばれ、当時から東京の人々の生活には欠かせない存在として親しまれたという。2012年に当時の車両をモチーフにした新型車両1000系運行を開始し、現在は全車両が新型に入れ替わった。全駅で改装工事も行っており、浅草エリアでは「浅草駅」が2017年末、「田原町駅」は2018年6月ごろの完了を予定する。
参加無料。2018年1月24日まで。