東武スカイツリーライン浅草駅(台東区花川戸1)正面口にある駅ビルに10月2日、320インチの屋外ビジョンが設置された。
「浅草東武ビジョン」と名付けられた同設備はフルカラーLEDを搭載し、大きさは縦4.4メートル、横7.8メートル。広告のほか同路線沿線のエリア紹介や天気予報・ニュースなどを配信するという。
設置した場所は、東西に走る雷門通りと、隅田川に沿って南北斜めに交差する江戸通り(国道6号)から馬道通りが分岐する「五叉路」に面している。日光・鬼怒川方面へのターミナルでもある同駅は、浅草雷門や浅草寺、東京スカイツリーに近く、隅田川を通る水上バス乗り場もあり、連日多くの観光客でにぎわう。
同施設は1931(昭和6)年、百貨店を併設した関東初のターミナルビルとして開業。その後はアルミの外壁を取り付けるなど手が加わり、当時から様変わりをしてきた。
東京スカイツリーの開業に合わせ、開業当時の面影へ戻そうと「復元」に着手し、2012年5月に完成。シンボルだった大時計も復活した。同年11月に「浅草エキミセ」としてリニューアルオープンし、現在は地下1階から地上3階まで松屋浅草が入居している。
同ビルに入居するテナントスタッフの一人は「ニューヨークのマンハッタンを連想する雰囲気のある場所。浅草や沿線の観光に役立ってくれれば」と期待を寄せる。