東武スカイツリーラインの浅草駅・とうきょうスカイツリー駅間の隅田川に架かる「隅田川橋梁(きょうりょう)」が2018年4月から、ライトアップを行う。事業主体は東武鉄道(墨田区押上1)。
「四季折々、浅草と東京スカイツリーをつなぐ色彩の架け橋」をコンセプトにした同事業。東京スカイツリーの3つのライティングである「粋」、「雅」、「幟(のぼり)」のイメージに合わせ、同系色にライトアップをする構想で、東京スカイツリーと日替わりのコラボレーションが実現する。
隅田公園桜まつりなど季節ごとに開かれる地域イベントでも、時季に合わせたライトアップを予定。東京スカイツリーの展望台や、隅田公園、隅田川を通るクルーズ船からも見ることができる。
東武グループが発表している「中期経営計画2017~2020」では、「浅草・東京スカイツリーエリアのにぎわいの創出と回遊性の向上を目指す」としている。同事業はその一環で、東京都の支援を受け実施する。電柱部やトラス上弦部にはフルカラー照明を使用することで多様な演出が可能で、全ての照明をLEDにして環境にも配慮するという。
「浅草」や「東京スカイツリータウン」はそれぞれ、年間約3000万人が訪れる観光エリア。その間に位置する「隅田川橋梁」をライトアップし、相互の交流や国内外からの観光客の誘致を目指す。
隅田川橋梁は1931(昭和6)年に開通した鉄道橋で、車窓からの景観に配慮し、国内では珍しい「中路橋」という構造になっている。歴史と高い希少性から「鉄(かね)の橋百選」に選ばれている。
点灯時間は日没から終電までを予定する。