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浅草で日本酒コンペ 完全ブラインド審査、全国から2000点弱出品

審査員としても参加する「せんきん」の十一代目蔵元で専務取締役の薄井一樹さん

審査員としても参加する「せんきん」の十一代目蔵元で専務取締役の薄井一樹さん

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 浅草寺近くの東京都立産業貿易センター台東館(台東区花川戸2)で5月14日、日本酒品評会「SAKE COMPETITION 2019」が開かれた。

真剣な面持ちの外国人審査員

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 市販酒のみを対象とし多くの出品数を誇る同コンペティション。「ブランドによらず消費者が本当においしい日本酒にもっと巡り合えるよう、新しい基準を示したい」という理念の下、2012年に始まった。

 審査方法は酒の中身のみで競い、瓶の銘柄は完全に隠して行う。対象は一般でも購入できる銘柄で、味や香りといった品質に加え、飲みやすさや料理との相性など「飲んで楽しむ酒」を基準にしているのも特徴。

 8回目を迎える今年の出品総数は1919で、純米酒部門495点、純米吟醸部門578点、純米大吟醸部門480点、吟醸部門206点、Super Premium部門64点、スパークリング部門68点、海外出品酒部門28点。この日行われた「予審」では48人が、後日開かれる「決審」には52人、そのほかスパークリング部門23人、Super Premium部門23人の延べ146人が審査する。

 開催ごとに出品数が増える同コンペティション。1位を獲得した日本酒は例年、全国から問い合わせが増加。地元の人しか知らないような地酒でも、全国的な知名度を獲得するチャンスとなる酒蔵の「登竜門」として注目されているという。

 昨年のSuper Premium部門に「仙禽 醸」を出品し1位を獲得した「せんきん」(栃木県)の十一代目蔵元で専務取締役の薄井一樹さんは「香りやバリエーションが増え、この10年から15年くらいで日本酒は変わってきた。世界の料理にも合うようになり、ほかのアルコール飲料とも戦える」と力を込める。

 各部門の審査結果は6月10日に開催する「SAKE COMPETITION 2019表彰式」で発表する。

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