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コーヒー焙煎所が浮世絵ラベルの新商品 デザインユニット・福祉事業所と共創

(左から)Grip Grapの寺門さん、縁の木の白羽さん、Grip Grapの仲西さん

(左から)Grip Grapの寺門さん、縁の木の白羽さん、Grip Grapの仲西さん

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 コーヒー焙煎(ばいせん)所「縁の木」(台東区三筋2)が11月11日、デザインユニット「Grip Grap(グリップグラップ)」(下谷1)と台東区内の5つの福祉事業所と共創する「UKIYOE ART PROJECT」の一環で、「UKIYOE COFFEE」を発売した。

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 各福祉事業所は東洲斎写楽や喜多川歌麿といった浮世絵を模写するアートワークを手がけ、そこで描かれたアートを提供。その絵をグリップグラップが自社ブランド「NODD」として、事業所ごとの作品にまとめる。縁の木では各事業所の作品を見ながらコーヒーのオリジナルブレンドを用意。これらを5つの事業所ごとにオリジナルのアート作品とブレンドによって5種類にまとめ、「UKIYOE COFFEE」として完成させた。

 製造工程のラベルのシール貼りは各事業所に仕事として発注し、また売り上げの一部はロイヤルティーとして還元される。このプロジェクトを通して、「障害者の工賃向上と浮世絵をはじめとした芸術文化の発展を目指す」という。

 同プロジェクトでは、トタン・ブリキなどを扱う金属雑貨店「蔵前れとろま」(蔵前3)がオリジナルブリキ缶を製作した。 グリップグラップ代表の仲西亮平さんは「福祉の領域で、こうした連携が行われるケースは多くない。「縁の木」店主の白羽さんのような方がいることで、事業所をまとめた横のつながりが生まれている」と話す。

 「自分の好きなことでないとやれない。その好きなことでつながること。その機会を作ってあげること。絵が描くのが好きな人は絵を描く、それが苦手な人はシールを貼る。何らかで関わりを持つ。それが大切。つながっていれば、有事の時にも助け合うことができる」と白羽さん。「私は基本的に『つるむ』のが好きだから」と笑う。

 「今後、もっと選択肢の増やせる社会にしていきたい。全ての人に可能性がある。過去になかった仕事が今になって仕事になっていることがある。福祉の領域でもそういったことを起こしていきたい。ローカライズが大事だと考えている。いろいろな地域ごとのその土地らしさを出していきたい」とグリップグラップの仲西さんと寺門誠さんは話す。

 価格は、「UKIYOE COFFEEクリアケース5個セット」=1,620円、「UKIYOE COFFEEオリジナル缶ギフト」=3,080円。店頭とオンラインで販売する。「縁の木」の営業時間は12時~19時。月曜・水曜・日曜定休。

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