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全国に広がる「夏詣」発祥の浅草神社で間もなく本番 夏のはしご酒企画も

夏詣の提灯(写真提供=浅草神社)

夏詣の提灯(写真提供=浅草神社)

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 浅草神社(台東区浅草2)で7月1日~7日、一年の前半を無事に折り返したことに感謝し、後半を平穏に過ごすことを願う「夏詣(なつもうで)」が行われる。

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 夏詣は浅草神社が2014(平成26)年に始めた風習。年々各地へ広がり、12回目となる今年は日本各地の神社587社寺(6月25日)時点で行われるという。

 新しい風習を始めたきっかけは、縁あって「大流しそうめん大会」を浅草神社境内で行おうという話からだったという。催事の企画を進める中、「夏を迎える前に皆で井戸を洗い、水をきれいな状態にしてそうめんを振る舞う」という風習が下町にあったことが分かった。そうめんは細く長く生きることを祈ってのこと。その井戸洗いが行われていたのが旧暦の7月7日だった。

 「大流しそうめん大会」はその後、実施することができなくなったが、ここまで進めてきた企画なので、一年の節目を祈る「初詣」に対応する、半年を終えた時の「夏詣」という形で進めようということになった。

 宮司の土師(はじ)幸士さんは「『初詣』の風習も明治中期に作られたもの。『過ぎし半年に感謝して、来たる半年に祈りを込める夏詣を、新しい日本の風習にしよう』という話に至った」と当時を振り返る。

 期間中、茅(ち)の輪くぐり、夏詣盆をどり、境内の七夕飾り・ライトアップ、井戸洗い、巫女(みこ)舞、「神社まちあるき」などの体験・行事などを予定する。

 特に今年は浅草の観音裏に焦点を当て、「夏の食・夏のはしご酒」「銭湯めぐり」など街を巡る企画も用意。「夏の食・夏のはしご酒」では行ったことがない店にも気軽に入れるよう、夏をテーマしたフード1品とワンドリンクを1,000円で提供。24店が」参加し、スタンプラリーも同時に行う。

 土師さんは「浅草神社が提唱し、浅草発祥の『夏詣』を、この浅草の街にきちんと浸透させていきたい。半年の節目をぜひ大切にしていただきたい。それだけでも背筋が伸びるのでは」と参詣を呼びかける。

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