都営地下鉄蔵前駅近くにレディスシューズショップ「enchanted(エンチャンテッド)」(台東区蔵前4、TEL 03-5835-5225)がオープンして1カ月たった。
昨年大手靴メーカーから独立した店主の大山武史さんは「革が高騰し、革靴の価格がどんどん上がり、合皮の靴を履く人が増えてきた。革靴をもっと安く提供できるように、メーカー、ベトナムの工場と共に新規でブランドを立ち上げたところ、無名にもかかわらず一気にファンが増えた」と話す。1つの工場だけを使い、型はヨーロッパに流通しているものと同じものを使うなどしてコストを抑えている。
昨年秋に新会社を立ち上げ、これまでは実店舗を持っていなかった。それにもかかわらず、アマゾン、ZOZO TOWN、マルイのネット通販などでも取り扱われるほか、数多くのスタイリストからもオファーがあるという。
本社ショールームは開放感があるカフェのような雰囲気で、近隣の人が店と間違えて入ってくることがしばしば。特に商談中だと困惑してしまうため、出店を決めたという。ショールームでは、次期アイテムを展示しており、「いつも店で買い求めていただけるお客さまが、次の商品を見にショールームへ足を運んでくれる」と大山さん。「地域に根付く店にしたいので、それがとてもうれしい」とも。
価格帯は1万円前後が中心で、本革や生地素材のパンプスやサンダル、ローファー、スニーカー、ショートブーツからロングブーツまで扱う。大山さんは「これまで合皮の靴を履いてきた20~30代の女性が、この価格ならと革靴デビューし、ファンになってくれるのがうれしい。革靴の良さを若い世代に広めたい」と話す。
今後、3~5年で都内に30店舗の出店を目標に、バッグなどのラインアップも増やしていきたいという。「仕事帰りや買い物帰りに気軽にフラッと立ち寄ってもらえる店を目指し、地域密着型でお客さまの意見を聞いて成長していけるようなブランドにしたい」と意気込む。
営業時間は11時~19時30分(土曜・日曜・祝日は19時まで)。