浅草仲見世商店街振興組合が7月8日から、無料でネット環境が使えるフリーWi-Fi（ワイファイ）スポットを整備し、公衆無線LANサービスの提供を始めた。

同組合では整備に伴いマルチリンガルに対応する仲見世ポータルサイトも展開。仲見世内の店舗10カ所にWi-Fiスポットを設置し、雷門から宝蔵門までの商店街全体、約250メートルをカバーする。

　環境庁が発表した「訪日外国人が旅行中に最も困っていること」によると、「無料公衆無線LAN環境が整っていないことが分かり、東京オリンピックに向けて「おもてなし」公約を確立するために企画した。

企画はシステムインテグレータ（さいたま市）で、インフラ整備をファイバーゲート（港区）、浅草観光連盟の協力と台東区の賛同を得て実現。

　同サービスは、キャリアフリーでメールアドレスの登録も不要。マルチリンガルに対応した簡単な登録で、すぐ利用できるほか、他言語に対応した「仲見世ポータルサイト」を用意。店舗案内やイベント告知、地図、避難経路図などを発信する。災害時には全ページが避難経路図の表示に替わり、避難を誘導する。