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蔵前の仕出し弁当店「みうら」が移転 -創業70年、手作りにこだわり

手前から、とみよさん、康彰さん、稚子さん

手前から、とみよさん、康彰さん、稚子さん

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 マンション建設に伴い移転していた蔵前の仕出し弁当店「みうら」(台東区蔵前4)が6月26日、営業を再開した。

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 移転先は路地を挟んだ隣り。4代目店主の三浦康彰さんは「たまたますいていたから移転を決めたが、近くになかったら移転はせず、マンション建設に反対していただろう。仕出し弁当店は現在では数少なく、近隣のなじみ客のためにも、遠くへ移転することは考えなかった」と話す。

 同店は1944(昭和19)年創業。東京大空襲で蔵前一帯も焼け野原と化したが、初代店主が焼け残った調理場の釜を発見し現在まで営業を続けてきた。移転の際、その釜は取り壊され今はもうない。「すぐ隣への引っ越しだったが、長年親しんできた建物も釜もあっという間に取り壊され、感傷に浸る暇もなかった」と、康彰さん。

 2代目店主は「精華小学校」(現代の蔵前小学校)で給食を作ったり、「東京都台東弁当協同組合」を設立したりするなど、精力的に活動していたという。店頭販売は3代目から。「できるだけ手作りで」というこだわりを持つ。

 今回、店舗が新しく明るくなったことで、新規の客が増えたという。康彰さんは「新しいメニューとしてホットコーヒーとアイスコーヒーを追加した。今後はカフェタイムにも使ってもらえるような工夫をしていきたい」と意気込む。

 主なメニューは「洋食弁当」「中華弁当」「お魚弁当」「とり唐揚げ弁当」(以上500円)、「かけ(うどん・そば)」(280円)、「たぬき(うどん・そば)」(340円)、「カレーライス」(410円)、「チーズカレー」(460円)、「カツカレー」(510円)、「カレールウのみ」(250円)、「カツ丼」(410円)、「ソース焼きそば」(300円)、「コーヒー(ホット・アイス)」(100円)など。オードブルの予約注文は2,000円~。店内での飲食もできる。

 営業時間は11時~14時。土曜・日曜・祝日定休。

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