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浅草に岩手県のアンテナショップ-来年2月までの期間限定で

山ぶどうの「つる」で編んだかごを前に、専門指導員の田上浩二さん

山ぶどうの「つる」で編んだかごを前に、専門指導員の田上浩二さん

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 東武スカイツリーライン浅草駅直結の「EKIMISE」(台東区花川戸1、TEL 03-6802-8633)7階に8月1日、岩手県の伝統工芸品アンテナショップ「『灯(とも)す。』マーケットいわて」が期間限定でオープンした。

国指定伝統工芸品の美しさを目前に見ることができる

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 同ショップは、岩手県商工会連合会の「『灯す。』マーケット岩手事務局」(盛岡市)が運営し、岩手県の商工会地区の伝統工芸品を中心に延べ400点以上の商品を展示販売する。国の伝統工芸品に指定されている「南部鉄器」「浄法寺塗」「岩谷堂たんす」「秀衡(ひでひら)塗」の4品目も陳列され、きめ細かい仕上がりを目で楽しむことができる。

 期間中は月に2回程度、伝統工芸制作の実演も行われる予定。初回は、岩手名産の山ぶどうの「つる」で編む手提げかごの実演を行う。この山ぶどうの「つる」は、強くしなやかで丈夫なことが特徴。「山ぶどう100年、母娘3代」といわれ、使うほどにあでやかに美しく表情を変え、70年以上は使い続けられるという。

 今回のオープンに当たり、岩手県商工会連合会「地域力活用市場獲得支援事業」専門指導員の田上さんは、「安いものではないが、直接間近で見て商品の良さを知って選んでほしい。ゆっくり時間をかけてそれぞれの良さを伝え、じっくり説明をして販売したい」と話す。

 東日本大震災の復興支援事業の一環として開かれる同ショップ。あわびの貝を使った「螺鈿(らでん)細工」が盛んだった宮古も津波で多くの被害を受けた。復興を諦め、廃業しようとした人たちがもう一度立ち上がり、盛岡に移って再開した。「宮古のように直接被害を受けたところも、久慈琥珀(こはく)のように直接の被害がなくても客足が減ってしまったところもある。販路を開拓して地域を活性化したい」と田上さんは意気込みを語る。「たくさんの人に足を運んでもらい、岩手の素晴らしさを広めたい」とも。

 営業時間は10時~20時。2015年2月8日まで。

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