台東区の吉住弘区長が、2015年4月の任期を持って退任することを正式表明した。
2003年2月に着任した同区長は「子育てするなら台東区」の実現に向け、2005年に医療費無料化の対象を中学生まで拡大。「台東区立台東病院」を2009年に開設し、地域完結型医療の充実と慢性期医療サービスをスタートさせるなど、23区初の取り組みを実現してきた。
ほかにも、区内を舞台にした映画やテレビドラマ等の撮影協力や支援をはじめ、「したまちコメディ映画祭」(2008年~)、「したまち演劇祭」(2010年~)など、大衆芸能・文化の発祥の地であることを国内外にPR。2004年に循環バス「めぐりん」を3路線に拡大し交通不便地域を解消、2012年には区内観光案内の拠点施設「浅草文化観光センター」をリニューアルオープンさせ、観光客の誘致や来街者への利便性向上と地域経済の活性化を図ってきた。
12月17日に開かれた「平成26年第4回区議会定例会」最終日のあいさつで同区長は「就任時からのスローガンである『にぎわい、いきいき、したまち台東』のさらなる実現に向け、今後も区政のかじ取りをしたいという熱い思いは変わらない」と述べ、「これまで区政を着実に推進することができたのは、議員、そして職員の皆さま方のご支援・ご協力のたまもの」と、お礼の言葉で締めくくった。
2015年4月23日で3期12年の任期が終了し、新たな区長が誕生する予定。