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鳥越神社で恒例の「とんど焼き」-1年間のさまざまな災厄をはらい清める

餅を竹竿につるしてお焚き上げの火で焼いて食べる

餅を竹竿につるしてお焚き上げの火で焼いて食べる

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 蔵前橋通り沿いにある鳥越神社(台東区鳥越2)で1月8日、「とんど焼き」が行われた。

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 「とんど焼き」とは諸説あるが、宮中においても平安のころから行われており、神様に関係のある尊いものを焼くという意味で「トホド焼」といわれていたが、焼く時に「トンドヤ」と囃(はや)したりすることや、火の燃える様や音が「どんど」と燃えるということにちなんで「どんど焼」ともいわれている。この火で書き初めや習字を燃やし高く舞い上がると「習字が上達する」という言い伝えもある。

 同神社地域では江戸時代から、七草がゆとともに正月行事を済ませ、正月飾りを取り払う習わしで、正月にお迎えした年神様をお送りする伝統行事の一つ。松の内が終わり、取り外したしめ飾りや古いお札などを集めて焼く「お焚(た)き上げ」の火や煙には、年神様の力によって1年間のさまざまな災厄をはらい清める力があるとされ、古くから絶えることなく今日まで伝えられている。

 当日は少し風が強かったものの、予定通り神主による火打ち石の点火の儀式から始まり、あらかじめ大きな円筒状に組まれたしめ飾りや古いお札に火が入れられた。勢いよく燃え上がると、子どもたちが次々と青竹を手に持ち「とんど、とんど」と地面をたたきながら火の周囲を回り、続いて参加者がそれぞれ竹竿(たけざお)に餅をつるし、お焚き上げの火で焼いて食べた。この餅を食べると1年間無病息災で過ごせるとされ、多くの参加者が集まり歓声や囃しでにぎわっていた。

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