雷門近くの浅草文化観光センター(台東区雷門2、TEL 03-3842-5566)で現在、台東区のロケ地を紹介する「駅すぐ!台東ロケさんぽ展」を開催している。
「台東区フィルム・コミッション」が関わる作品のポスターを掲載し、ロケ地を紹介する同展。撮影現場を通じて地元を知ってもらおうと企画した。映画やドラマのポスター20枚と共に、ロケを行った場所の説明を展示している。
台東区内で行う撮影の支援団体である同組織は、昨年度に映画やドラマなどを含め337作品を支援。相談件数は1172件と年々増加している。映像関係者に対して豊富な地域資源を撮影のロケ地として提供することで、台東区の魅力を国内外に広くアピールしている。ロケ場所になった店舗には、その後に客が増えるなどの2次的な効果も見られるという。
乃木坂46総出演のスポ根ドラマ「初森ベマーズ」が放送されて以来、ロケ地となったもんじゃ店「浅草もんじゃかっぱ祭り」には500人以上のファンが訪れた。同団体のチーフを務める平田大輔さんは、「店の人がロケの様子を説明することもあり、現在では店内にグッズも飾られ聖地のようになっている」と話す。
日本テレビ系列で放映中の「掟上今日子の備忘録」に登場する「天国プリン」は浅草の洋菓子店「スイーツスタジオベルノート」が協力したほか、「青天の霹靂(へきれき)」、名探偵コナンの「異次元の狙撃手」、「リーガルハイ」、「リバースエッジ大川端探偵社」など、話題の映画やドラマの撮影場所を紹介している。
台東区文化産業観光部にぎわい計画課の行木(なめき)渉さんは、「撮影に使われることで地元に愛着が湧き、経済効果ももたらす。地元の人が育てている町は台東区の魅力。ぜひ実際のロケ地に足を運んでほしい」と笑顔を見せる。
開催時間は9時~20時。入場無料。1月21日まで。