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蔵前に異色のパティスリー 元瓦ぶき職人が北フランス伝統菓子を再現

(左から)パティスリーフォブスの安井義則さん、木綿子さん

(左から)パティスリーフォブスの安井義則さん、木綿子さん

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 都営大江戸線蔵前駅近くの「パティスリー フォブス」(台東区寿3、TEL 03-6231-7720)がオープンして2カ月がたった。

パティスリーフォブスのゴーフル

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 元は瓦ぶき職人として勤めていたというオーナーパティシエの安井義則さん。料理に興味を持ちイタリアンの店でアルバイトを始めたことが転機となり、28歳で菓子店へ転職。「材料の特性を生かして作るスイーツの奥深さに引かれた」という。店名の由来はフランス語で、菓子の基本材料の「小麦粉(Farine)」「卵(oeufs)」「バター(beurre)」「砂糖(sucre)」の頭文字から。

 2年半のフランス修業時に、1761年創業の老舗「MEERT(メール)」のゴーフルに出合い、衝撃を受けたという安井さん。同店では北フランス・リール地方の伝統菓子、ゴーフル・リロワーズを再現したゴーフルを提供。小判のような形状でパン生地を使った軟らかさと、砂糖の「ジャリジャリ」した食感を楽しめるという。同菓子を含め9種の生菓子と12種の焼き菓子を取り扱う。店内にはイートイン4席も用意。

 安井さんは「自信作を出すことで、この店を目当てに来てもらえるようにしたい」と思いを込める。同店ではクリスマスシーズンに合わせ、オリジナルケーキも提供。「ガトーフレーズ・ノエル」はイチゴの果汁が入ったシロップをスポンジがピンクになるほど染み込ませ、「グリオットピスターシュ」はチェリーの酸味とチョコレートの甘さを楽しめるよう味を強めたという。

 主なメニューは、ゴーフル(1枚356円、5枚1,782円)、タルトレット(324円)、シュー・ア・ラ・クレーム(302円)、タルト・オ・シトロン(453円)、モンブラン、ショコラ・オ・テ(各518円)。クリスマス限定のガトーフレーズ・ノエル(4号3,456円、5号4,212円=限定各50台)、グリオットピスターシュ(3,024円=限定20台)。

 営業時間は10時~20時。月曜定休。

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