浅草文化観光センター(台東区雷門2)7階ホールで現在、「久月人形学院 第2回春の作品展」が開催されている。
同展は、1977(昭和52)年に久月が開校した人形学院の生徒による作品展。今年で2回目となる。
「地方のお年寄りの生徒さんが増えている。人形作りや押し絵は技術を身につけるまでに時間がかかるため、若い人に伝統を継承してもらいたい」と同学院事務局長の橋本克己さん。「展示会や体験を通して、人形作りの奥深さや楽しさを一人でも多くの人に広め日本の伝統を守っていきたい」とも。
展示内容は、木製の胴体に溝を掘り、そこに布地の端を埋め込んで衣装を着せていく「木目込み人形」と、厚紙を絵の形に切り生地を貼り、その間に綿を詰め、高低差を付けることで奥行きを表現する「押し絵」合計約120点。木目込み人形は、関白秀吉が開催した「醍醐(だいご)の花見」を再現したものや、ジャージーや体操服姿の子どもたちの運動会や学芸会の場面を製作した作品など、全国の生徒の作品約80点。押し絵は、歌舞伎や浮世絵、風景画などの作品約40点を展示している。
併せて、体験講習会も開講。雷門正面という場所柄、外国人の姿も見られ、熱心に講師の話を聞きながら木目込み人形作りを体験している。
開催時間は10時~20時(最終日は17時まで)。入場無料。5月2日まで。体験は残すところ4月29日のみ。13時~17時。教材費300円。