浅草富士浅間神社(台東区浅草5)で5月31日・6月1日、「お富士さんの植木市と花のフェスティバル」が行われる。
「お富士さん」とは同神社の愛称。富士山信仰がもっとも盛んであった江戸時代、富士山参拝は江戸庶民にとって夢であった。当時は交通事情も悪く、簡単に富士山まで行けなかったことから、日本各地に富士山を神格化した浅間大神(浅間神)・木花咲耶姫命(このはなのさくやひめのみこと)を祭る神社を建て、富士山参りをできない人々が地元の浅間神社に参詣した。
同神社の例祭日は富士山山開きと同じ7月1日で、その縁日とされる5月と6月の最終土日の4日間に植木市が行われる。浅草4、5丁目一帯、柳通りを中心に数百余りの露天や、近県から植木商が集まり軒を連ねる。入梅の時期で植木を移植するのに最適な時期でもあることから、「お富士様の植木市」で買った木はよくつくと言い伝えられ、次第に盛んとなった。「都会のジャングル」が出現する4日間は、初夏の風物詩として延べ30万人の人出でにぎわう。
開催時間は10時~21時。雨天決行。6月28日・29日にも開催される。