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浅草で「世界一おいしい日本酒」決める 過去最多1028点の酒ずらり

1028点のブラインドされた日本酒が並ぶ会場

1028点のブラインドされた日本酒が並ぶ会場

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 浅草の「東京都立産業貿易センター台東館」(台東区花川戸2)で5月19日・20日、世界一おいしい酒を決める「SAKE COMPETITION 2015」の予審と決審が開かれた。

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 今年で4回目を迎える同コンペティションは、純米酒部門、純米吟醸(ぎんじょう)部門、純米大吟醸部門、フリースタイル部門(「山廃(やまはい)造り」、「生?(きもと)造り」)の4部門に分けて審査。2014年1月から2015年5月現在までに販売実績があるか販売継続中のもの、または2015年内に発売を予定している商品が対象で、純米酒部門320点、純米吟醸部門347点、純米大吟醸酒261点、フリースタイル部門100点、合計は過去最多の1028点に及ぶ酒が会場にずらりと並んだ。

 審査はラベルが見えないようにブラインドの状態に並べ、陳列順もパソコンでシャッフルした。19日の予審では全国の技術指導者や、推薦者の蔵元審査員20人によって約500本が選定され、20日の決審では予審と同じ審査員に加え、全国より選出された蔵元、日本酒業界で活躍する有識者で構成された36人の審査委員で各部門の上位入賞酒を決める審査を行った。

 利き酒は「きき猪口(ちょこ)」を使用し、色・香り・味の3つで評価する。ちょこは「友洗い」といって酒で洗い、水の香りや味の影響がないようにする。同会場ではスタッフが友洗いをして準備を進めていた。「きき猪口」の底には2重の輪の「蛇の目(じゃのめ)」があり、酒の澄み具合を判定するために使う。

 日本酒は全国の乾杯条例や女性向けの商品開発、若手の作り手が開発する酒、さらには和食の無形文化遺産登録により、国内だけでなく海外でも注目されている。同コンペティションのプレゼンターやPR活動を務める元サッカー日本代表・中田英寿さんが監修した日本酒情報検索アプリ「Sakenomy(サケノミー)」は、ミラノ万博開催に合わせ、イタリア語版、英語版をリリース。今後フランス語、中国語など、さまざまな言語で展開していくという。同アプリは現在iOS版のみのリリースで、Android版も開発中だという。

 同コンペティションの結果は9月14日の表彰式で発表する。

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