明治通り泪橋交差点近くの玉姫稲荷神社（台東区清川2、TEL 03-3872-3411）で11月28日・29日、「第41回靴のめぐみ祭り市」が開かれる。

男みこしの「靴神輿」

　浅草は革産業や靴作りが盛んなことでも知られ、同神社の氏子に靴メーカーがいたことから境内で同イベントを行うようになった。製作過程で出る製品の「二流品」や「きず物」など、定価で流通させられない物を安価で提供しようと開いたのが始まりという。

　メーンの「靴まつり市」では、靴やかばんなどの革製品や一部衣料品も取り扱う。定価の1割程度で販売する目玉商品もあるといい、革に付いた小さな傷や色むらなどから「訳あり」となった商品を手頃な価格で販売するとあって、地元で人気のイベントとなっている。

　28日は10時30分頃から、日本ベストシューズドレッサー賞に選ばれた山下真司さん（シニア部門）、忍成修吾さん（男性部門）、おのののかさん（女性部門）らの授賞式が行われる。クラフト部門では日本全国の応募者の中からグランプリを決定、最終選考に残った6人と、シューズベストドレッサー賞を受賞した3人それぞれがデザインした靴を履いてのファッションショーを行う。

　同日午後からは、男みこしの「靴神輿（みこし）」や、グリム童話「シンデレラ」のガラスのハイヒールを載せた、女みこしの「シンデレラ神輿」も町内を練り歩く。

　開催時間は9時～17時。両日、「靴供養」なども行われ、履き古した靴の処分にも対応する。