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東浅草発、段ボール柄アイテム発売 -現場系の素材やイメージがコンセプト

「山谷プロダクツ」の紙袋トート

「山谷プロダクツ」の紙袋トート

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 東浅草にある工房兼店舗「ダブルシアン」(台東区清川1、TEL 03-6802-3918)のブランド「悪G堂(あくじどう)」が、段ボール柄のアイテムを発売した。

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 同アイテムは、山梨県の和紙メーカー「大直」が開発した加工和紙「ナオロン」を使い、段ボールコラージュをプリントしたもので、トートバッグ(4,860円)とコインケース(1,760円)を展開。「山谷(さんや)プロダクツ」の第2弾として発売する。

 和紙に生成りの帆布(はんぷ)と組み合わせることで、紙特有の風合いを持ちながら強度もあるという。プリントには80%植物由来成分の、環境対応型インクを使う。店主の水谷研吾さんは「和紙の強さ、ぬくもりを生かしつつ、使用する過程にできるシワが、味わい深い質感に変化していく」と話す。

 プロダクト名にある「山谷」とは、通称「ドヤ街」と呼ばれる旧地名で、現在の清川近隣を指す。かつて高度経済成長期には300軒ほどの簡易宿泊施設が建てられ、労働者の約2万人が集まる居住地だった。「ドヤ」は「宿」の逆さ読み。現在も簡易宿泊施設が多く、2002年の日韓ワールドカップで、「少しでも安い宿を」と海外からサポーターたちが大勢来たことで知名度が高まって以来、バックパッカーを中心に注目を浴びている。「あしたのジョー」の舞台にもなっていることで、国内でも話題となった。

 水谷さんは「山谷プロダクツ」を立ち上げた経緯を、「山谷に安宿を求めて来る外国人バックパッカーをイメージし、ブルーシートやトラック幌(ほろ)を用いて製作したデイパックを第1弾に制作したのが始まり」と話す。「労働者の街からの新しいイメージを追求している」とも。

 同社は、「昭和の悪ガキがそのまま大人になって、人々をビックリさせるブランド」を目指しており、「大人のランドセル」や「リアルバケツトート」など、個性的なアイテムを取りそろえる。「日々まじめにふざけたコトを考えている」と言う水谷さん、今後は「日本の中でのものづくりにこだわり続け、海外にもアプローチしていきたい」と意気込む。

 営業時間は13時~18時。営業は土曜・日曜のみ。

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