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浅草に地元との交流を意識した新ホステル フロントは銭湯風イメージの居酒屋併設

「BUNKA HOSTEL TOKYO」正面入り口
(クレジット)Photo / Shiori Kawamoto

「BUNKA HOSTEL TOKYO」正面入り口 (クレジット)Photo / Shiori Kawamoto

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 つくばエクスプレス浅草駅近くのすしや通りに12月14日、ホステル「BUNKA HOSTEL TOKYO」(台東区浅草1、TEL 03-5806-3444)が開業した。

「BUNKA HOSTEL TOKYO」のドミトリールーム

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 同日に行われたオープニングイベントには宿泊客のほかに地域住民も参加し、鏡開きや「居間theater(シアター)」によるパフォーマンスが披露された。アートディレクションを担当した高橋理子(ひろこ)さんは、「浅草は歴史があり文化も根付いている場所で活気がある。ここが新しい文化の発信の場になってほしい」とあいさつした。

 商業ビルをリノベーションした同ホステルは、「日本の心地よさの感覚を伝える」ことがコンセプト。高橋さんは「日本を意識し過ぎることなく、湧き上がる『和』を大事にし、自然に感じ取る『粋』の感性を表した」と話す。円と直線で構成したデザインが特徴で「正方形で構成された円」のシンボルマークは、「人と人とのつながりの縁」を表現しているという。四角いグリッドの形状は、清潔感・信頼感・安心感の象徴を、マークの傾きは地軸と同じ角度で、「地球規模で人とつながっていきたい」という思いが込められている。

 ドミトリールームは日本に古くからある路地をイメージし、2段ベッドは入り口の向きが違う個室のような作りになっている。シングルタイプのドミトリー以外にはグループ、ファミリーなど複数名で利用できる部屋などもあり、床数は128。ハワイからの宿泊客は、「初めてホステルに泊まったが非常に美しい。プライバシーが守られていて快適」と話す。

 1階に併設の「居酒屋 ブンカ」は宿泊客以外も利用可能で、縁側のように緩やかに外とつながるため出入りがしやすい。内装は床と壁面の一部に国産のタイルを使用し、強度を保ち汚れにくく水ぬれにも強い清潔な作りとした。企画・設計・運営を担当するUDSの広報、長谷川淳子さんは「銭湯のようにさまざまな人が集うコミュニティーになれば」と笑顔を見せる。

 空間ブランディングを担当した菓子(かし)麻奈美さんは、「すしや通りは地元の人の動線。観光用の日本ではなく地域の人と交流することで、日本の魅力を伝えたい」と思いを込める。

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