隅田公園内親水テラスで8月13日、夏の風物詩「浅草夏の夜まつり とうろう流し」が開かれる。
「流灯会(りゅうとうえ)」の名でも知られる同イベント。東京大空襲の復興祭として、1946(昭和21)年に隅田川でとうろう流しを行ったことが始まりとされる。1966(昭和41)年に隅田川両岸で行われた防潮堤整備のために一時休止していたが、「隅田川親水テラス」の整備が進んだことから、観光名所や水辺空間として隅田川の魅力化を図ろうと2005年に再開した。例年約2500基のとうろうが隅田川に浮かぶ。
戦後は「故人の冥福を祈り、平安を願う思い」と共に流されたとうろう。現在も参加者によって先祖供養や震災、平和への祈りなどさまざまな思いが書かれる。かつては花火や吹奏楽の演奏も行われ、隅田川に集まった見物客の中には海外からの観光客も多かったという。
浅草観光連盟の飯島邦夫さんは「参加者が増えてきた行事をスムーズに行うため、とうろうの組み立ては白鴎高校、とうろうを購入した人のサポートは公募からそれぞれボランティアをお願いするようになった。参加者それぞれが自由な思いを込めて、とうろう流しを楽しんでもらえれば」と話す。
開催時間は式典・流し初め=18時30分。とうろう流し=18時45分~20時ごろ。とうろうの申し込み受付は隅田公園入り口の水上バス乗り場前で14時から。(定数になり次第終了)。雨天決行。