浅草六区ブロードウェイ(台東区浅草1)で1月13日から、3回目のオープンカフェ社会実験を実施する。実施主体は六区ブロードウェイ商店街振興組合。
「浅草六区オープンカフェ」は道路法の特例を活用し、「興行街」としての浅草六区のにぎわい創出を目的に活動する。国家戦略特区事業認定を目指す社会実験で、これまでに2016年4月の第1期と9月の2期を実施しており今回が3期目。最短で6月の認定を目指す。
今期は夜の道路活用法に焦点を当て、「夜も始動!エンターテインメントの街へ!」をテーマに実証実験を行い、キッチンカーに改造した「パンダバス」でアルコールやホットドリンクなどを提供する。江戸時代に流行したとされる「言葉遊び」を生かしたネーミングのメニューもそろえ、歴史ある浅草六区にちなんだ工夫を施すという。パンダバスは浅草~上野間を結ぶ無料循環バスで、2016年8月の廃止までに地球を5周と3/4 周分(約23万キロ)を走行、約 80 万人の乗降客があった。
そのほか路上パフォーマーのグランプリを決定する「浅草六区 六芸神グランプリ」や、災害時の防災訓練をショー仕立てで体感する「浅草災害救助隊 六区レンジャー」も実施。興行街ならではの演出や、日本各地の祭りの誘致を目的に地域をPRする「浅草六区メディアプロジェクト」として、群馬県の「桐生八木節まつり」を開く。
浅草六区は1883(明治16)年9月に浅草公園として造成が完了。翌年に同公園を六区画に区分けし誕生した。浅草寺の西側に位置し、かつては東京一の興行街として栄え、現在は浅草の西の玄関口として浅草観光の拠点を担う地区となっている。
開催場所は六区ブロードウェイの「まるごとにっぽん」から「ROX 3G」までの区間。実施日は期間中の金曜~日曜。実施時間は11時~21時(日曜は18時まで)。2月13日まで。