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浅草のフレンチレストランに期間限定青果店 群馬産朝採れ直送野菜提供

来店客とコミュニケーションを取る「草木堂野菜店」社長の甲田崇恭さん

来店客とコミュニケーションを取る「草木堂野菜店」社長の甲田崇恭さん

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 浅草寺二天門近くのフレンチレストラン「et vous?(エヴ?)」(台東区花川戸2)で現在、期間限定で「草木堂野菜店・浅草店」がオープンしている。運営は「アグリィ」(群馬県高崎市)。

店頭に陳列した野菜

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 群馬県で朝収穫した野菜を自ら直送して営業する同店。店頭と店内入り口には多くの野菜や果物が並び、準備段階から客が集まる。市場を通さず提携農家と直接取引しており、収穫から最短5時間後に店頭に並ぶこともあるという。

 同店はレストランのシェフ・岡部勝義さんが企画し、草木堂野菜店社長の甲田崇恭さんに提案したことから実現した。「草木堂野菜店」は販売スペースを確保でき、「et vous?」は野菜の取り扱いや陳列のノウハウを学べることから、双方の思惑が合致したという。

 フランス料理を提供する同レストランは「ライフフード」をコンセプトに、「体にやさしく人生を豊かにしてくれる食」を提案する。食器は益子焼を採用し、5軒の農家と契約して食材を調達するなど、作り手の顔が見えるよう心掛けているという。岡部さんは「店頭で売る野菜をメニューに使い、おいしいから買う」と自身の理想の流れを話す。

 「草木堂野菜店」には鮮度の関係や取り扱いの難しさから、スーパーマーケットでは敬遠されがちという野菜も並ぶ。陳列する素材を熟知し自ら店頭で接客する甲田さんは、調理方法の相談や質問にも対応するなど、客とのコミュニケーションも大切にしているという。

 「買った素材で調理した」というスマートフォンの写真を客から見せられ、ほほ笑む甲田さん。「このようなロケーションで営業できることがうれしい。これからもよい素材を届けられるように努めたい」と話す。岡部さんは「草木堂野菜店とはコンセプトや理想が近い。これからも自分たちの考えを具現化するために取り組みたい」と意欲を見せる。

 営業時間は14時30分~18時30分。水曜のみ営業。12月20日まで。

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