都営大江戸線蔵前駅近くの天ぷら店「蔵前いせや」(台東区蔵前4)で11月25日、「てんぷら怪談会 in いせや」が開催される。
明治22年創業の「土手のいせや」(日本堤1)の兄弟店としても知られ、創業50年になる天ぷら店で開く同イベント。2階座敷を会場に怪談作家の郷内心瞳さんが、自身の実体験を基にした怪談話を披露する。郷内さんは2013年の第5回「幽」怪談実話コンテストで大賞を受賞。これまで著書7冊を刊行している。
同イベントは幼少のころから怪談や超常現象に興味があるという「いせや」2代目店主の若林正さんが企画。郷内さんの著書に出合い、直接交渉して実現した。若林さんは「夏の怪談話で有名な『アノ人』に負けない怖さ」と自信を見せる。当日の照明はあんどんのみで、怖さに集中できるよう募集人数も最小限に抑えたという。終了後は天ぷらなど食事を提供する。
若林さんは「『下町には怪談』というイメージを描いていた。来年の怪談シーズンにはパワーアップして開催したい」と、今後の展開も視野に入れる。「東東京エリアで人気が出てきた蔵前に訪れる人が増えるきっかけになれば」とも。
開催時間は19時~21時(18時30分開場)。参加費は5,000円(天ぷら2品、かき揚げミニ天丼、つまみ、新香、みそ汁、ワンドリンク込み)