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蔵前の居酒屋が週末限定コース 時短営業でメニューに工夫、衣料店併設も

2年間空き店舗だった焼き鳥店をリノベーションした店内

2年間空き店舗だった焼き鳥店をリノベーションした店内

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 都営浅草線蔵前駅近くの居酒屋「旭一」(台東区蔵前2)がオープンして3ヵ月がたった。運営はJAM(蔵前2)。

期間限定で提供するコース料理の串焼き例

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 1階は居酒屋、2階は衣料店として営業する同店。新型コロナウイルス感染症対策による20時までの時短営業とアルコールの提供の自粛に合わせ、営業形態を変えている。

 店を営むのは、父親の跡を継ぎ昨年5月まで、旭川市で居酒屋を経営していたという社長の門前伸之介さん。同郷で共同代表の川村健一さんと「10年先を見据えて新しいことに挑戦しよう」と東京への移転を決めたという。「地元に根付いた店にしたいと思い、居酒屋の少ないこのエリアを選んだ」と話す。

 営業形態の変化は、「自分の好きなものやなじみのあるもの、日替わりのまかないメニューから生まれるアイデアを活用しよう」という考えから。4月から5月中旬までは「喫茶キョクイチ」に転換。プリンやクリームソーダを提供したところ、SNSをきっかけに20代の客が増えたという。

 現在は、金曜・土曜・日曜の業態を「週末ヤキトリ旭一」に変え、週末限定で「旭一焼鳥コース」を提供している。突き出しや肉串、野菜串、ご飯、汁物など「短時間でも満足感のある食事を楽しんでもらえる」内容にこだわったという。席の利用は1時間30分に設定した。

 2階に併設の衣料店「ケボズ」では、Tシャツをはじめとするオリジナルデザインの衣料を製造販売。食事目的で訪れた客が流動して衣料品の購入につながるケースも多く、「相乗効果を感じている」と門前さん。店内の中階段から2階へ向かう動線にも心を配ったという。「今後はアパレルと連携して、イベントのケータリングにも挑戦したい」と意気込む。「いつかまた、北海道にも店を構えたい」とも。

 主なメニューは、「旭一焼鳥コース」(2,500円)、「活ホタテバター」(880円)、「ずわい蟹味噌」、「ラーメンサラダ」(以上638円)、「ザンギ」(572円)、串焼き(165円~)。

 営業時間は17時~25時。木曜定休。緊急事態宣言による変更に注意が必要。

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