オーガニック抹茶を使った和カフェ「茶蔵(ちゃくら)」(台東区浅草2)がオープンして、8月28日で1カ月がたった。
手拭い店「くるり」やかりんとう店「かりんころん」(以上、神奈川県鎌倉市)、「大正ロマン館カフェ」「大正ロマン館きもの」(浅草2)などを浅草で手がける時代屋(浅草2)。人力車を運行する時代屋とは別会社となる。
同店は、同社にとって2度目の「茶蔵」オープンとなる。コロナ禍前、浅草の別の場所で同じ屋号の抹茶かき氷店を営んでいたが、コロナ禍で営業を取りやめた。当時は天然氷を使い、1杯1,200円ほどで提供していたという。代表の吉川時代(ときよ)さんは「今思えばちょっと早すぎた。中途半端にやめたのに、その後、あんなにブームになってしまって悔しかった」と振り返る。「大正ロマン館カフェ」の近隣の物件が借りられることになったのを機に再開を決めた。
店名の「茶蔵」は、字面と音の組み合わせで決めたという。吉川さんは「カタカナにした時に『チャクラ』って、かわいいと思った。音もいいなと思って決めた」と説明する。
抹茶は鹿児島県内の農地で農薬を使わずに育てた有機JAS認証の茶葉を使う。長く付き合いのある雑貨関係の取引先がオーガニック抹茶を扱っていたことが出店のきっかけになったと言い、吉川さんは「オーガニックなら意味があるかなと思った」と話す。
メニューは、「有機抹茶」「有機抹茶ラテ」「和紅茶ラテ」「ほうじ茶ラテ」(以上900円)などのドリンクのほか、ソフトクリーム(800円)、自社ロゴを入れた最中アイス(800円)、ミルクシェイク(各1,200円)などをそろえる。夏季限定のかき氷は「オーガニック抹茶」「柚子(ゆず)」(以上1,600円)、「黒蜜きなこ」「いちご」「白桃」(以上1,800円)を用意し、中にバニラアイスを丸ごと1個入れている。抹茶が苦手な人向けに「有機りんごジュース」(700円)も置く。
ソースなどは既製品を使わず手作りする。かき氷のシロップは三温糖を溶かして作るという。吉川さんは「体にいいものを提供したい。産地にこだわれば値段が高くなるのは仕方がないが、高くてまずいのが一番良くない」と話す。
店内は木材を多く使った内装で、席数は24席。「これだけ座れる店は浅草ではなかなかないのでは」と吉川さん。着物や浴衣でまち歩きをする人が休憩できる場所が少ないという課題を意識したもので、木材の手配も自ら業者に連絡して進めた。店の外からは東京スカイツリーを望むことができる。
同社は手拭いの販売で始まり、和雑貨、かりんとう、着物レンタル、カフェへと業態を広げてきた。「かりんとうも手拭いもかき氷も、昔から続いてきたものを次の世代に伝えたい。そこにプラスアルファで『これ面白いね』というものを加えたい」と話す。今後は自宅で楽しめるオーガニック抹茶や関連雑貨の販売、こうじや甘酒を扱うことも検討しているという。
営業時間は9時30分〜17時45分。