台東区内で「性の多様性解読講座」 多様な個性を温かく育む社会目指す

「性の多様性解読講座:LGBTって誰のこと?」のフライヤー

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 言問通りの金竜小学校交差点近くにある台東区生涯学習センター(台東区西浅草3、TEL 03-5246-5816)で6月3日、「性の多様性解読講座:LGBTって誰のこと?」が開かれる。

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 LGBTとは女性同性愛者(レズビアン)、男性同性愛者(ゲイ)、両性愛者(バイセクシュアル)、性別違和(トランスジェンダー)の人々を意味する頭字語。台東区では「誰もが尊重し合える社会」の実現に取り組んでおり、「理解の進んでいない分野であるLGBTについて正確な知識や情報を共有し、誤解や偏見を減らす」ことを目的に開く。講師はNPO法人「共生社会をつくるセクシュアル・マイノリティ支援全国ネットワーク」の代表理事・原ミナ汰さんと大賀一樹さん。

 国内では、2015年3月に自民・公明・民主の国会議員らが超党派の「LGBT(同性愛者などの性的マイノリティー)に関する課題を考える議員連盟」を発足。同月には渋谷区が全国で初めて同性カップルを「結婚に相当する関係(パートナーシップ)」と認め、区が証明書を発行する条例案を可決するなど、全国的に議論が広がりを見せる。

 原さんは「この世には男女しかなく、男女が引かれ合うのだと教わるがそれが全てではない。20人に1人は、心と体の性別の違いや同性に引かれるなどの悩みを抱えて大人になる。この講座を通じて、新たな知識と体験を分かち合い、多様な個性を温かく育む社会環境を皆でつくりましょう」と呼び掛ける。大賀さんは「自分はずっと『LGBTである私』と共に生きている。『性の多様性』に触れることで、いろいろな価値観を持つ人々と『すでに共生している』という感覚を肌で感じてほしい」と思いを口にする。

 マイノリティー(社会的少数者)の権利侵害に対して厳しい姿勢を示す国際オリンピック委員会(IOC)と、2020年の東京オリンピック開催も見据え、国内の法的権利の確立や社会的な環境整備などにも期待が懸かる。

 開催時間は18時30分~20時30分。参加無料。定員20人。

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