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浅草神社例大祭「三社祭」開幕 ドローン撮影自粛呼び掛け

雷門へ向かう「お囃子屋台」

雷門へ向かう「お囃子屋台」

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 浅草神社(台東区浅草2)で5月15日から、浅草神社例大祭「三社祭」が始まった。

羽を広げる「白鷺の舞」に見物客から歓声も

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 昨年は約187万人が来場した同祭。例年大変なにぎわいを見せる中、国内で多発する落下事故の懸念からドローンによる撮影の自粛を呼び掛けるなど、安全面にも配慮を行っている。

 「三社」とは、諸説あるが628(推古天皇36)年、漁の最中に浅草寺観音像を隅田川より引き揚げた漁師檜前浜成(ひのくまはまなり)と武成(たけなり)の兄弟と、土地の識者であった土師真中知(はじのなかとも)の3人の神霊(みたま)を指す。土師真中知はのちに剃髪(ていはつ)して僧となり、自宅を寺としたのが浅草寺の始まりといわれる。

 祭りに先立ち前夜の14日に、本社(ほんしゃ)神輿(みこし)へ浅草神社の御神霊(おみたま)を移す儀式「本社神輿神霊入れの儀」が行われ、15日は「お囃子(はやし)屋台」「鳶頭木遣り(とびがしらきやり)」「びんざさら舞」「白鷺(しらさぎ)の舞」などの「大行列」が浅草の町を歩いた。神事である「びんざさら舞」は五穀豊穣(ほうじょう)や悪霊退散を祈願して行われる舞で、田楽の一種。無形文化財に指定されており、同神社の拝殿で奉納され、神楽殿で行われた。

 16日は「町内神輿連合渡御(とぎょ)」を予定しており、浅草寺本堂裏広場に集まった約100基の町内神輿が、浅草神社でおはらいを受けた後に各町会へ渡御。

 17日は本社神輿の「宮出し」が行われ、重さ約1トンの神輿3基が西・南・東の各方面に分かれて各町を渡御し、夜に浅草神社へ戻る。日中は神楽殿で「巫女舞奉奏」、東京浅草組合による「奉納舞踊」、境内では日本太鼓道場による「太鼓奉演」が披露される。夜には神霊を本殿に返す「神輿の宮入り」を予定している。

 町内神輿連合渡御は12時から。宮出しは6時から。宮入りは20時。雷門通りや馬道通りほか浅草神社周辺で交通規制がある。開催は5月17日まで。

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