台東区内の6エリア（浅草、蔵前、浅草橋、上野、根岸、谷中）で9月18日から、「食」による地域活性化を目的としたイベント「したまちフードフェスin　たいとう2015　どんぶりグランプリ」が始まる。

元祖バカ盛り丼　ハイブリッド酒場の「バカ盛り丼」（500円の部）

　昨年は56店舗が参加し、約4万8000人が訪れた同イベントは、合計どんぶり提供数8555杯を記録した。4回目となる今回は、「2週間では短すぎる」という前回来場者からのアンケート結果や、同時期に区内で行われるイベントとの親和性を高めるため、会期を1カ月に延長し、区内77店舗が参加を予定。期間限定のオリジナルの「どんぶり」を提供する。

　「味」「見た目」「コストパフォーマンス」「オリジナリティー」「にぎわい度」の5要素で採点し、「500円」「501円～1,000円」「1,001円～2,000円」の3つの価格帯でそれぞれ3位までの店、最多投票獲得店、総合優勝の計11店舗を来場者の投票で選ぶ。投票は同イベント参加店舗にある投票用紙か、QRコードを読み取ってスマートフォンからも参加できる。

　各店に設置する「どんぶりマップ」には、自慢のどんぶり画像と店舗情報のほか、台東区の循環バス「めぐりん」のルートやレンタサイクル案内などを掲載し、来場者が各エリアを回りやすいよう工夫している。

　「大好きな浅草を盛り上げたいとの思いで始めた」という事務局メンバーたちは、春先から準備を始め、1軒ずつ店を回りイベント趣旨を説明して参加を募ったという。「どのお店も事務局よりすぐりの自慢の店舗。この時だけしか食べられないどんぶりのライブ感や人との触れ合いを体験していただき、観光スポットだけでない『したまち』の魅力を感じてもらえれば」と事務局の栗田靖子さん。参加店側も「新メニューを開発するつもりで真剣にどんぶり作りに取り組んだ」と意気込む。

　同イベントサイトでは、各エリアのお薦めカフェや、デートコースなども提案している。期間中、カップルへの来店特典、観光汽船周遊チケットや東武動物公園の入園券を景品に用意する「めぐりん」とのコラボスタンプラリー、したまちコメディ映画祭や演劇祭の半券持参でドリンクやデザートをサービスするなどの特典を多数用意して来場を呼び掛ける。

　開催日時は9月18日10時～10月18日、各店営業終了時間まで。グランプリ表彰式は11月11日の15時～。