浅草の隅田公園(台東区 花川戸1)で11月22日、「花川戸下駄ダンスフェスティバル」が開かれた。主催は浅草商店連合会、花川戸商店会、浅草北部ことぶき商店会、墨田区商店街振興組合連合会。
平成27年度東京都広域支援型商店街事業の一環として台東区と墨田区が後援するイベント「~池波正太郎の世界にゆるりと遊ぶ~鬼平犯科帳が行く江戸下町」シリーズ第3弾の同イベント。
明治時代中期ころから下駄、草履などの卸店が集まり、履物の街として知られるようになった花川戸で、「下駄」をキーワードにつながったタップダンサーたちが集い軽快なステップを披露した。
北野たけし監督の映画「座頭市」のタップダンスシーンに出演し、振り付けを担当した世界的ダンサーで振付師のHIDEBOH(ヒデボー)さん率いる「LiBLAZE(リブレイズ)」がタップを披露。ハイレベルなパフォーマンスだけでなく、ブロードウェー仕込みの軽やかなジョークとMCで、曲の合間にも会場を沸かせた。簡単なステップと手拍手で観客も参加し、サザエさんの曲に合わせて踊るタップでは会場が一体となった。
「日田下駄」が特産品の大分県日田市からは「日田もりあ下駄い(ひたもりあげたい)」が応援に駆け付け、日田の特産品などをラップで紹介しながら下駄でタップを披露した。映画「座頭市」を見て「自分たちも下駄でタップを踊りたい」と結成した早稲田大学の学生による「下駄っぱーず」は、数で見せる36人のダンスで元気な下駄タップを見せた。
昭和歌謡をレビューする浅草の人気ユニット「虎姫一座」は、「買い物かごを持った大阪のおかん」風の衣装とヘアメークでHIDEMOHさん振り付けの「買い物ブギ」を披露。「下駄ダンスがつないでくれた輪の中で今年も踊ることができてうれしい」とあいさつした。
江戸風屋台では、今戸の人気和菓子店「ときわ家」や、老舗のやきとり「鮒忠」、「ダイマス」などが軒を連ね、イベントを盛り上げた。