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新御徒町にインドVISION GLASS輸入店 移転から半年、グラスの「傷」に名前つける大喜利も

(左から)「VISION GLASS JP」國府田さんと板垣さん

(左から)「VISION GLASS JP」國府田さんと板垣さん

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 つくばエクスプレス新御徒町駅近くのインド製グラス卸販売店「VISION GLASS JP」(台東区小島2、TEL 050-3597-6852)が、移転して半年がたった。

「VISION GLASS」を使った「ごはん」と「サラダ」

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 インドの理化学機器メーカーBOROSIL(ボロシル)社が製造する耐熱グラス「VISION GLASS」輸入元の同店。同製品の輸入取り扱いは国内でも珍しいという。

 「インドのカフェに立ち寄ったときに同製品と出会った」という代表の國府田典明さんは、シンプルな美しさに引かれて購入。約2年間使い込んだ後に、2013年から同製品の輸入を始めた。

 グラスの魅力は「シンプルな形状が中身を引き立たせること」と國府田さん。「使う人と話せることが直営店の良さ」とも。購入者にはじか火で使える特徴を知ってもらおうと、店内に備えるアルコールランプで「炊飯」を体験できるサービスも行っている。

 インドでは日本向け商品に厳しい検品があり、検品し直すとゆがみや傷があるものが3割程度見つかるという。同店ではインドでは「問題なし」とされたものでも、日本の基準を満たさなかったグラスは、著しい欠陥があるものを除き、「VISION GLASS NO PROBLEM」と名付けて販売している。

 「NO PROBLEM」は、インドと日本の価値観のはざまで行き場をなくしたグラスで、その量は「はざま」の大きさを表す。店内には、傷の度合いを15段階に分けて並べ、どこまでなら定価で買える許容範囲なのかを投票する「NO PROBLEM投票所」や、グラスについた傷に「流れ星」や「サムライ」などの名前を付ける「NP大喜利」など、直営店ならではの試みも行う。

 「インドから輸入した物に期待するのは、生活の生々しさ」ではないかと話す國府田さんは、日本基準の検品で一律に線引きをすることに疑問を投げ掛ける。「今は世界中どこでも行き来ができ、多種多様な人や考え方に出合う時代。自分の判断基準を持つこと、相手の環境に思いを巡らせることが大事。これからも価値とは何かを一緒に考えていきたい」と思いを込める。

 主な製品は、もっとも長いサイズの「LH」(1,296円)、プリンやケーキを焼くにも便利な「SS」(756円)、「GLASS KATORIE(カトーリ) SMALL」(810円)など。ギフトパッケージも可能。

 5月27日には落語家の立川志の彦さんを招き、落語会を開く予定。

 営業時間は17時~20時。水曜のみ営業。落語会は19時30分~(要予約)。

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