上野恩賜公園(台東区上野公園5)の竹の台広場(通称=噴水広場)で1月19日、酒屋角打ちフェス「TOKYO酒屋魂2018」が開かれる。主催はTOKYO酒屋魂実行委員会(蔵前4)。
酒販店各店が薦める日本酒やワイン・クラフトビールなどを、「杯(はい)売り」で提供する同イベント。観光庁と台東区が後援し、「20歳になったらおいしいお酒を飲もう。お酒を楽しむ第一歩」をテーマに、「酒本来の味わいや奥深さ」を知ってもらおうと企画、こだわりの酒を取り扱う「街の酒販店」をアピールする。「角打ち」の語源は諸説あるが、「酒屋の店頭で直接升酒を飲む」ことから転じ、店内の一角を立ち飲み用として仕切り、その場で飲むこととされている。
東京の5つの小売り・酒販団体が協力し、埼玉や石川・富山からの出店を合わせ14のブースが出店を予定。酒造メーカーや企業・イベント業者が企画や主催を行うことが多いとされる同類のイベントの中で、「酒販店」を中心にした開催は業界でも珍しいという。そのほか約20のフードブースが出店する。
会場内には「きき酒体験コーナー」を設け、日本酒の酒質や焼酎の原料、ワインのブドウ品種の違いを紹介。角打ち券とおちょこをセットにした参加費(1,300円)を購入すると参加できる。20歳を迎えた新成人は無料で、「酒離れ」が進む若年層に対して「酒の楽しさ」をアピールする。
実行委員長の関明泰さんは「酒のトラブルによる報道が増え、世間は酒を止める風潮になっている。ルールを守り、適量であれば楽しい飲み物であることを広めたい。日本酒だけではなく、国内のワイナリーや焼酎など、日本のいい酒を紹介したい。イベントは今後も継続したい」と話す。
開催時間は10時~18時(19日のみ10時の開会セレモニー後、12時~)。入場無料。各店の「杯売り」には、おちょこ付き「角打ち券」(1,300円)の購入が必要。1月21日まで。