浅草の人力車「時代屋」が刷新-2館体制で和の発信基地目指す

「時代屋明治館」と「ジェームス」

「時代屋明治館」と「ジェームス」

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 浅草の人力車「時代屋」(台東区雷門2、TEL 03-3843-0890)がリニューアルし、新たに2店舗「時代屋明治館」「時代屋江戸蔵」がオープンした。

「時代屋江戸蔵」と、車夫「俥 影松」(くるま かげまつ)

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 受け付けや人力車の待合室、荷物預かり所を備えた「時代屋明治館」と、日本文化を体験できる「時代屋江戸蔵」。今回のリニューアルオープンについて、観光営業部の坂巻潤さんは「海外からの観光客はもちろん、日本の若い人たちにも『和』の良さをもっと知ってもらいたい。私自身、仕事中でも癒やされたり気付かされたりすることがある。日本の文化や製品が世界中で見直されてきている今、和ブームをさらに広げて続くものにしたい」と、その思いを語る。

 時代屋明治館は文明開化の街角の雰囲気を再現し、レトロモダンな待合室や執務室など、タイムスリップしたような雰囲気が楽しめるよう工夫した。玄関には不定期だが明治・大正時代のお巡りさんの衣装をまとった人形「ジェームス」が立っている。待合室は貸し切りも可能。

 時代屋江戸蔵は、黒い漆喰(しっくい)壁、白いむしこ窓、重厚な蔵戸などが施された本格的な商家の蔵デザインを採用。玄関横には明治時代の人力車を飾り、キセルをくゆらす車夫「俥 影松」(くるま かげまつ)が座っている。茶道・書道や日本の昔遊び、車夫体験などの昔の生活体験、着物や軍服・ドレスの変身写真など多様なメニューも用意。貸し切りも可能で、イベント会場や伝統芸能などの和文化の稽古場として利用できる。屋内は茶室のような造りになっている部分と、西洋の家具が置いてあるコーナーがあり、変身写真を撮る際に衣装に合わせて背景を変えられる。平日は予約が必要だが、土曜・日曜・祝日は空いていれば随時利用できるという。

 「人力車をはじめ、文化体験が気軽に体験できる施設として『日本文化の発信基地』でありたい」と、坂巻さんの思いは尽きない。

 営業時間は9時30分~17時30分。火曜定休。「時代屋明治館」の荷物預かり所は、人力車利用客は無料。

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