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隅田川を舞台にしたフェスティバル開催へ 台東区のほか5自治体エリア、遊覧船船内も

「日本を江戸にせよ!」を合言葉に、日本各地を駆け巡る和楽器集団「切腹ピストルズ」

「日本を江戸にせよ!」を合言葉に、日本各地を駆け巡る和楽器集団「切腹ピストルズ」

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 隅田公園、桜橋などで4月13日から、隅田川を舞台にする参加型の音楽とアートのフェスティバル「隅田川怒涛」が開催される。主催は東京都、東京都歴史文化財団、アーツカウンシル東京。

いとうせいこうさんは「桜橋」でパフォーマンス

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 隅田川の南北約10キロを一つのステージに、世界的に活動するアーティストによる音楽、パフォーマンス、展示を行う同企画。隅田川と往来する船舶、両岸に架かる橋などを舞台に見立てる。

 エリアは台東区のほか、北は足立区から南は中央区まで、荒川区、墨田区、江東区に接する範囲を予定する。MURASAKI PARK TOKYO+CITY KART、汐入公園、墨田区役所前/隅田川テラス、江戸東京博物館、回向院、築地教会、浜離宮恩賜庭園、遊覧船船内なども「舞台」となる。音楽をメインにジャンルや国を超えたアーティストが集まり、プログラムを展開する。

 「楽器を演奏できない」「楽譜は読めない」という人も参加できる、自国の音楽や踊り、土地に伝わる遊びを紹介するプログラムや、子ども向けにドラム缶楽器・スティールパンの体験会なども実施する。主なラインアップは、切腹ピストルズの「隅田川道中」、在日外国人による「結(ゆい)」、いとうせいこうさんの「口角飛沫」など。

 江戸時代には水運の主要な河川として栄え、花火大会が開かれるなど江戸の盛り場となった隅田川。大正時代に関東大震災、昭和に入り東京大空襲と大きな被害を受け、高度経済成長期の汚染など、川の魅力が薄れた時期も。現在は水辺エリアの見直しもあり整備が進み、活用方法も多彩になってきた。

 同イベントのメインビジュアルは葛飾北斎の「怒涛図」を使う。隅田川の歴史に敬意を払い、開催するプログラムが「『演者と観客』、『地域住民と来訪者』を分け隔てることなく、鮮やかなまま混ぜ合わせ、そのぶつかりで生じる飛沫が川の流れになるようなイメージ」を重ねたという。

 同企画は、オリンピック・パラリンピックが開催される2020 年の東京を文化の面から盛り上げるため、多彩な文化プログラムを展開し、芸術文化都市東京の魅力を伝える取り組み「Tokyo Tokyo FESTIVAL」の一環。夏にも開催を予定している。

 入場無料(一部要事前申し込み)。4月19日まで。

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