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浅草の洋菓子店が創業70年 日本発祥のブランデーケーキ、プレミアム路線も

日本発祥スイーツ「ブランデーケーキ」

日本発祥スイーツ「ブランデーケーキ」

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 松屋浅草(台東区花川戸1)1階の欧風洋菓子店「Shimizu」が今月10日、創業70年を迎えた。

「ブランデーケーキ」生みの親の佐藤幸一さん(左)と、店主の清水利男さん(右)

 1950(昭和25)年に金太郎飴製造販売として墨田区で創業した同店。二代目店主の清水利男さんと兄が1973(昭和48)年に洋菓子修業から戻り、洋菓子店を開業した。1975(昭和50)年には同店看板商品「浅草ブランデーケーキ」の販売を始め、現在は長男の陽介さんと共に営む。

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 同店のブランデーケーキは、焼き上げた生地にブランデーを染み込ませてから1週間ほど寝かせて作る。仙台銘菓「萩の月」や博多銘菓「博多の女(ひと)」の開発に携わった、現フランス菓子研究所所長の佐藤幸一さんが考案したスイーツで、日本発祥とされる。

 清水さんによると、一般的にはブランデーに水や砂糖を混ぜて作ったシロップを、ハケを使って生地に染み込ませるが、同店では高級ブランデー「ナポレオン」と「XO」をミスト状にして、生地に吹きかける独自の製法をとっているという。清水さんは「オリジナルの配合比にたどり着くまで7年の年月を要したが、そのかいあってフワフワの食感を実現できた」と振り返る。

 小麦粉は岩手県一関産で、日本初の洋菓子専用小麦という「ゆきはるか」を使う。「外国産と比べてタンパク質含有量が低いため、軟らかく繊細な生地に仕上がる」と陽介さん。「ゆきはるか」は膨らみにも優れたスポンジケーキに適した品種で、「希少価値の高い薄力粉を使った生地とブランデーのバランスが肝になる」と清水さん。

 添加物と保存料は使わず、「ブランデーのアルコール度数が働いて、未開封であれば常温保存で3カ月程度日持ちする」とも。カビや菌の発生を防ぐ目的で、カステラを切る包丁をブランデーに浸したことがヒントになったという。

 浅草ブランデーケーキは、「ナポレオンブランデーケーキ」「オレンジブランデーケーキ」「チョコレートブランデーケーキ」「抹茶ブランデーケーキ」(以上、ハーフサイズ=1,188円、フルサイズ=2,214円)の4フレーバーで展開する。1日60本限定の「ナポレオンブランデーケーキ」フルサイズは完売する日もあるという。

 通常の2倍のブランデーと岩手県奥州産のブランド卵「イーハトーヴ物語」を使った「浅草ブランデーケーキ プレミアム」(3,564円)は客の要望から誕生した商品で、陽介さんは「伝統の製法を守りつつも日々、改良を重ねている」と話す。清水さんは「食べるタイミングで味や食感が変化する。驚きや感動を味わってほしい」とほほ笑む。

 営業時間は10時~22時。

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