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浅草・大正13年創業の銅器専門店 銅一筋40年の職人が語るものづくりへの思い

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浅草・大正13年創業の銅器専門店 銅一筋40年の職人が語るものづくりへの思い

3代目店主の星野保さん

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 浅草観音裏の千束商店街にある「銅銀銅器店」(台東区浅草4、TEL 03-3872-7328)が創業91年を迎えた。

銅製卵焼き器

 1924(大正13)年に初代星野銀次郎さんが創業した同店。もともと、銅の火鉢と「落とし」と呼ばれる炉を作る店だったが、夏にも売れる商品を作ろうと鍋類の製造を始めた。戦災で店が焼け出された時も、パイプを開いて原料にして「掘っ立て(ほったて)小屋」で営業を再開。物のない時代に長蛇の列ができるほど必要とされた店だったいう。

 星野保(たもつ)さんが3代目を受け継いだのは40年前。小さい頃から工場(こうば)が遊び場だったという保さんは、店を継ぐことへの抵抗はなく「中学生の時に後継ぎになることを決めた」と振り返る。

 銅は火の通りがよく金属特有の臭いがないため「料理店」からの注文も多い。最近では料理にこだわる一般の人からの注文が増えているという。人気は「卵焼き器」や「天ぷら鍋」で、銅には殺菌効果があることでも知られ「キッチンの三角コーナーなど水回りに使うにも衛生的」だという。「銅は温かみがある色。酸化して変化する色もいい」と保さん。最近では中国からの依頼も多く「日本向けには中にスズを敷くが中国向けには先方の希望でスズを敷かず、銅がむき出しのまま」など、個別の依頼にも対応する。

 「できていく過程に夢中になるのがものづくりの醍醐味(だいごみ)」と保さん。「お客さまが商品を気に入ってくれることが何よりもうれしい」と目を細める。木目の模様を手でつけた湯わかしや、手になじむ重さのあるぐい飲みなど、銅器専門店ならではのオリジナル商品も製作する。

 以前は雇い職人がいた同店も徐々に規模を縮小し、今では保さんだけとなった。近くに3軒ほどあった同業店も閉店し、銅専門店は同店のみという。「継ぐ人がおらず店は自分の代で終わり。この後も、のんびりやっていければ」と寂しさをのぞかせる。

  主な製品は「卵焼き器」(5,400円)、「ビールジョッキ」(9,180円)、「銅製ぐいのみ」(5,700円)、「平丸湯沸かし」(5万5,650円)、「棗(なつめ)型湯沸かし」(4万8,600円)など。

 営業時間は9時30分~18時。

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