蔵前・浅草橋エリアの街を巡る謎解きイベント「橋蔵(はしくら)なぞときラリー 下町道中膝栗毛(ひざくりげ)2~人形オトワの感情大迷走~」が10月27日に始まる。
蔵前商店街と浅草見附(みつけ)会が主催し、昨年に続き2回目となる。蔵前商店街は2020年に発足し、蔵前エリアに面で広がる商店街。浅草見附会は浅草橋・柳橋・蔵前1丁目エリアの活性化を目的に2021年に発足し、浅草橋・柳橋の「橋」と蔵前の「蔵」から、エリアの呼び名を「橋蔵」と名付けた。蔵前商店街の関明泰さんは「互いに新しい商店街で、通りではなく面で広がっている。新しい形の商店街同士で横のつながりをつくったら面白いのではないかと話をした」と始まりを振り返る。
企画のきっかけは、台東区周辺のグルメや街歩きの情報をインスタグラムで発信する「Gurutai(グルタイ)」から、「区内では謎解きイベントが少ないので開いてみないか」と持ちかけられたこと。浅草橋・蔵前地区でスタンプラリーを開く「下町そぞろめぐり実行委員会」の取り組みと重ならないよう、謎解きをしながらスタンプラリーも応援できる仕組みにした。浅草見附会の大野真徳さんは「会を立ち上げてすぐのタイミングで関さんから話をもらい、ありがたく一緒に乗らせてもらった」と経緯を語る。
謎解きの企画・制作は、各地で地域周遊型の謎解きを手がける「KAGENAZO」(FUN SPIRITS、千代田区)。参加者は冊子状の謎解きキットを入手し、キットの2次元コードから公式LINEアカウントに登録して物語を進める。感情を覚えた人形「オトワ」に何者かが仕掛けた「AIチップ」の黒幕を探す物語で、蔵前・浅草橋エリアを巡りながら謎を解く。所要時間は蔵前編・浅草橋編それぞれのルートで90分~120分程度。推奨年齢は9歳以上(保護者同伴の場合は制限なし)。
昨年は夏に開き、約1000人がクリアした。一方、クリア後のアンケートでは8~9割が「暑かった」と回答したという。関さんは「夏の開催はやめてほしいという声がほとんどだった」と明かす。今年は、浅草見附会が7月に開く盆踊りなど両会の行事と重ならないよう、秋から年末にかけての時期の開催に移した。
今年は蔵前編・浅草橋編で初級編と中級編の2コースを用意した。回る場所は同じで、出題が異なる。昨年は蔵前編と浅草橋編に分けてそれぞれゴールを設けたが、今年はどちらのエリアから始めてもいい形を取った。昨年は推奨年齢を10歳以上としたが「問題が難しかった」という声もあったので、今年は難易度を下げた。体験会で初級編を回った関さんは「初級編を終えた後、コーヒーやビールを飲みながら中級編もできる。一度回っているので、覚えている範囲で解ける」と楽しみ方を勧める。
キットの配布場所は、昨年の4カ所から20カ所に増やした。「珈琲(コーヒー)焙煎(ばいせん)処 縁(えん)の木」(台東区蔵前2)、人形の久月(柳橋1)、シモジマ浅草橋本店(浅草橋1)など、エリア内の店やホテルが協力する。クリア特典は1カ所のゴールに集めず、多くの配布場所で受け取れるようにし、参加者がそれぞれの店に足を運ぶ仕掛けにした。店頭に置いたキットを見た来店客が持ち帰ることも多いという。
クリアした先着2000人に、オリジナルのクリアファイルとステッカーを進呈。11月30日までに応募した人の中から抽選で450人に、蔵前・浅草橋の約50店で12月31日まで使える2,000円分の共通券が当たる。謎解きの途中ではグルタイのインスタグラム投稿が届き、休憩に立ち寄れる店を案内する。
昨年の参加者は謎解き好きが多かった様子で台東区外の参加者が多かったという。共通券が当たった人は改めて同エリアを訪れて買い物してくれたケースもあったが、関さんは「地元の人に楽しんでもらわなければ意味がない。蔵前は地元密着の商店街というイメージでやっている」と力を込める。大野さんは「昨年は子どもより大人の参加が多かった。地元の子どもたちにも参加してもらいたい」と期待を寄せる。
参加無料。12月26日まで。