学ぶ・知る

奥浅草・山谷堀公園で「東京レザーコネクト」第2部 革問屋を巡るツアーも

実行委員会の萩本裕さん

実行委員会の萩本裕さん

 革をテーマにしたクラフトイベント「東京レザーコネクト」の第2部が11月7日、奥浅草の山谷堀(さんやぼり)公園(台東区浅草7)と周辺地域で開かれる。

「クラフトツアー」で作れるレザーポーチとミニウォレット

[広告]

 同イベントは、浅草が「革の街」であることを体験してもらおうと、2024年まで開かれていた革のイベント「A-ROUND(エーラウンド)」の実行委員を中心に2025年に始め、今年で2回目となる。名称には、作家と革問屋や材料店が密に関わり、改めて革の街を盛り上げることで、さまざまなものがつながっていくようにとの思いを込めた。

 第1部は10月16日~18日、JR秋葉原駅~御徒町駅間の高架下にある商業施設「2k540 AKI-OKA ARTISAN」(上野5)で開いた。革職人や作家によるマーケットやワークショップ、革問屋の出店、特別セミナーを企画。一日で靴を作る本格的なワークショップも用意した。普段は一般客と接する機会の少ないタンナー(製革業者)が柄物や珍しい加工の革を販売し、開場前から列ができたという。

 第2部の会場の一つ「made in me」(浅草5)の萩本裕(ゆう)さんは「昨年よりも手応えがあった。昨年フラッと来て今年も来た人や、昨年は情報だけ見ていて今年やっと来られたという人もいて、会場に一体感があった」と第1部の反響を口にする。

 昨年は「made in me」と近隣の駐車場を拠点に、来場者が自由に街を回るスタイルで開いたが、「自由すぎると、お客さんもピントを合わせづらい」として、今年は初めて山谷堀公園を会場に加えた。園内には、革や靴を扱うプロの指導を受けながらものづくりを体験できる「クラフトエリア」、子ども向けのワークショップや革・靴の展示を集めた「キッズエリア」、革製品のセレクトショップ「aratamu」がプロデュースするエリアの3エリアを設け、約20の店・団体が出店する。ワークショップは予約不要。会場を巡って革にまつわるクイズに答えるクイズラリー(参加無料)も用意する。

 目玉は予約制の「クラフトラリーツアー」。プロのアテンドで、普段は入れない革問屋や金具店、箔押しなどの加工店を巡り、好みの革を選んでカスタムしたレザーポーチかミニウォレットを作る。出発は10時30分・11時30分・13時30分・14時30分の4回で、定員は各回10人。所要時間は約1時間半~2時間。「革問屋のある所に自分で行き、普段は入れない倉庫などで話を聞きながら買い物ができる。A-ROUNDの要素が一番残っているのが第2部」と萩本さんは説明する。

 来場を期待するのは、浅草が革の街であることを知らない地域の住民。地元の小学校では社会科見学で靴工場を訪れるなど革について学ぶ機会がある一方、引っ越してきた親世代は知る機会が少ないという。萩本さんは「レザークラフトは道具をそろえたり知識を得たりと、一歩踏み出す敷居が高い。今回のイベントで気軽に一度触れて、きっかけにしてほしい。革に関わる人のパイを増やしたい」と力を込める。

 宮城県仙台市出身の萩本さんは、服飾の専門学校で洋服作りを学んだ後、一度は会社に就職したが、ものづくりへの思いを捨てきれず、靴職人を目指して上京した。「上京した頃、この辺りは靴の聖地、革の聖地と言われていた」と振り返り、「子育てが一段落したら、自分の靴を作りたい。その時に周りに材料屋も靴屋もなかったら寂しいので、今できることをしている」と明かす。

 開催時間は10時30分~17時。小雨決行、荒天中止。